日時
2015年9月 5日(土) 13:30-17:00
会場
松本市駅前会館長野県松本市深志2丁目3−21

高校生ICT Conference 2015 in 長野(第一回) 開催概要

日時:

2015年9月5 日(土)13:30-17:00

場所:

松本市駅前会館
松本市深志2丁目3番21号

参加人数:

熟議参加生徒 17人
見学者 26人(教員・教育関係者・その他)
合計:43人

参加校:

長野県松本県ヶ丘高等学校、長野県茅野高等学校、長野県伊那北高等学校、長野県東御清翔高等学校、長野県明科高等学校

高校生、教員、企業関係者など43名の参加者を得て、「大人のルール&マナーから考える」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。

【リアル熟議】
主旨説明 長野県教育委員会 心の支援課 平林 洋一 様
高校生ICTカンファレンスの意義や目的とあわせて本日の流れも紹介しました。

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開会の挨拶
長野県教育委員会教育長 伊藤 学司 様
高校生ICTカンファレンス長野大会への期待や高校生熟議の意義・大会後の取組についてお話をいただきました。

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文部科学省スポーツ・青少年局参事官(青少年健全育成担当)付青少年有害環境対
策専門官 八木澤 寛 様
 高校生ICTConferenceの意義及び文部科学省の役割についてもあわせて紹介いただきました。

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第一部  事業者による講演
企業から、以下の様な内容で発表いただきました。

『インターネットを過去と未来から考える』
ソフトバンク株式会社 CSR室 田島 泉 様
これまでのインターネットの発展を振り返りながら、同時にトラブルもさまざまに変化し、国や民間でその対策と啓発が行われてきました。
次代を担う高校生の皆さんが、これまでの人々の経験に学び、インターネットをよりよく活用していくことをお話しいただきました。
また、クラウドにつながる進化の象徴として、感情認識パーソナルロボット「Pepper」のお話しもありました。

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『アカウントについて考える』
株式会社サイバーエージェント メディアサポート室 中村 広毅 様
アカウントの用語説明から始まり、企業、サービスがアカウントを用いて何を管理しているのか、アカウントの不正ログインの事例、アカウント情報を教えてしまうリスクに関して講演してくださいました。

各プレゼンの内容をしっかり参加生徒はメモをとりながら次の熟議に備えていました。各プレゼンの内容も 現在の問題点、今後の課題、これからの活用方法、企業の立場からの提案など いろいろなアイデアが盛り込まれていて教員にも大変有意義なものでした。

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第二部:熟議「大人のルール&マナーから考える」
まず、今回のテーマについてのイントロダクションとして、ルールとマナーについて、どのような視点で進めていくかを説明し、参加校紹介を行いました。その後グループ分けして4つのグループに分かれ熟議を進めました。

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第三部:グループ発表
各グループ3分程度の発表を行い、それぞれの発表に対して講評をいただきました。

<チームA:グループ村>
・大人と高校生は変わらない。子供は大人を見て育つので、大人が正しい道を歩むことが必要
・フィルタリングの技術や法律ではなく、教育による根本的な部分を浸透させることが必要

◇講評:伊藤 学司 様(長野県教育委員会 教育長)
ルール、マナーとなると子どものことばかりクローズアップされがちだが、大人こそ免疫がないうちから携帯電話を使い始めている。ルールを作っても大人が守らないのでは意味がないので、家庭内のルールは、親も一緒に守れるようなルール、もしくは大人と子どもで差をつけたルールを作り、大人も子どもも守ることが必要。

<チームB:あかさまみ>
・大人・・・電車内で優先席に座ってスマホ操作、マナーモードに設定していない。
・子供・・・学校内で授業中に携帯電話を利用、1日の使用時間が長い
→マナー破りが人間関係を悪化させて、犯罪が起こる
・犯罪を防ぐには、家庭内でルールを作り、ネットの使い方を再確認するなど、知識を得る場を大人が作ることが必要。

◇講評:八木澤 寛 様(文部科学省スポーツ・青少年局参事官(青少年健全育成担当)付青少年有害環境対策専門官
現状や課題に対する解決策がうまくまとめられている。解決策はもっと独特なアイディアが欲しかった。先輩が後輩に教えるなどの取り組みがあると面白いかもしれない。

<チームC:平均2年生>
・大人は、携帯電話を常に携帯してほしい。2台持ちは正しいのか?を考え直してほしい。
・スマホに依存しない生活が重要、携帯を介さずに直接コミュニケーションをとるべき。

・高校生も大人もネットについて勉強したうえでルールを見直すべき
・得た学びの発信をしていきたい

◇講評:原 良通 様(長野県教育委員会 事務局 心の支援課)
大人は携帯を携帯していないというのは、その通り。デジタルの処理では誤解が生じるので直接コミュニケーションをとることが大人も子どもも必要。今回の学びを発信していって欲しい。

<チームD:現実主義>
規則を守らないので、問題が発生する。規則を正しく守って、利用すれば、犯罪・事件に巻き込まれることが減少する。
<対策>
・携帯依存させないために、依存後の悪影響をCMや広告でアピールする
・国が報酬を与える。ポイント制にして買い物ができるようにする(例:ゲーム依存しないために18歳未満だけの限定報酬を付ける。など)
・個人情報を載せないために、18歳未満の画像アップロード、SNSのタグ/ハッシュタグ禁止、利用制限の簡略化する

◇講評:ソフトバンク株式会社 CSR室 石原 友信 様
携帯を使いこなしている皆さんだからこそ、よく分析できており、第1回目ながら提言までありがとうございます。企業としても努力すべきという提言もありがとうございます。
ひとつ質問があります。皆さんの使い方として、ネット上で知らない人同士で会話したりするが、今回のカンファレンスで知らない人同士がリアルで出会って話した感想を教えてください。
・実際に会った方が目と目で会話できる心のキャッチボールができる。会って話すと感情や想いが顔を見て分かる。
・ネット上で共通の趣味がある子と出会う機会はあるが、今回のように学校・学年が違う人たちと討論できるのは、直接会うことのメリットでLINEのような文章のやりとりでは、できない。今足りていないコミュニケーション能力が養われていくので、直接会って話すことが大切。
・ネット上での会話だと本当にそう想っている?私には関係ないかも・・・など不信感を抱くことがあるが、同じ世代の人と話すことで同じ意見を持っていることが身近に感じることができる。
・ネット上の文章のやりとりで返答がすぐに返ってこないが、直接会って話すとすぐに返答が返ってくるので、会話が広がる。


全体講評 茨城県メディア教育指導員連絡会 堤 千賀子 様

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以下コメントをいただきました。
「長い熟議、本当にご苦労様でした。最後のグループ発表にあった「今日楽しかったよ」が4グループ全ての感想だと思いたいです。顔を見て話すことってすごくエネルギーが必要だが、楽しいというのを今日感じてもらえたのでは?
私は、茨城のPTAの会長をやり、8年前からPTAネットの啓発活動を始めて、5年前からは、このICTカンファレンス(熟議)に携わっています。第1回の長野大会で長野の高校生が何を考えているのかをお聞きできることは楽しみでした。
今日のテーマは、大人のルール・マナーを見直そうでしたが、いつのまにか自分たちの生活を振り返っていたのではないでしょうか?熟議の中で面白いと思ったのは、「いつもつながっていたいからスマホを持っている。」という共通認識があるということ。いつもつながっていることの良し悪しは分からないけど、つながっていなければいけない状況の中にいることを皆が意識している。
「ネットだけではなくて、リアルなコミュニケーションが必要」とみんなが気付けたのは、素晴らしいです。このリアルを日常でも感じて欲しい。
携帯依存、やりすぎについては、自分だけは大丈夫と言っている人がいた。これまでの研修の中で自分の子どもだけは大丈夫と思っている大人に沢山出会いました。今日も、自分は大丈夫だと思っているけど、使いすぎてしまっていることに気付いている子がいました。
いつもつながっていることはどうなのか?立ち止まって考えていました。全てを知りあっている必要があるのか?ネットで全ては伝わらない。そのことに気付けていたことが素晴らしかったです。
心でつながりたいときはネットが全てではありません。

茨城(水戸)の葵陵高等学校の生徒会の子がICTカンファレンス後に作成した冊子について紹介させてください。
「これまでに生徒のソーシャルメディアの利用について先生から繰り返し指導を受けてきた。先生から注意を受けるのではなく、生徒同士で問題を指摘し合うことが解決することがトラブル回避への近道になるのではと考えました」冊子の中で想いやルールが掲載されています。
ICTカンファレンスで出会った皆さんの次のステップとしてこんな素晴らしいことをやっている生徒がいることを知ってほしいと思い、紹介させていただきました。表紙にあるGREE、twitterのロゴは全て、生徒が会社に電話をして著作権を貸してくださいと許可をもらったものです。
今日の気付きが第2回長野大会につながり、大人と君たちが次のIT社会を作るためにいいルールが作れるように期待しています。第2回までの間もコミュニケ―ションをとりあって、より深い議論をしてほしいと思います。
今日はありがとうございました。」

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「開催報告書」他

高校生ICTConference2015 in 長野 第一回 開催報告書
高校生ICTConference2015 in 長野 第一回 アンケート集計結果