日時
2017年9月30日(土) 10:00-17:00
会場
安曇野市明科公民館(長野県安曇野市明科中川手6824番地1)

高校生ICT Conference 2017 in 長野 開催概要

日時:

2017年9月30日(土) 10:00-17:00

場所:

安曇野市明科公民館
(長野県安曇野市明科中川手6824番地1)

参加人数:

熟議参加生徒 61人
見学者 45人(教員・教育関係者・その他)
合計:106人

参加校:

  • 長野県明科高等学校
  • 長野県長野東高等学校
  • 長野県長野西高等学校
  • 長野県松本工業高等学校
  • 長野県茅野高等学校
  • 長野県駒ヶ根工業高等学校
  • 長野県松本蟻ケ崎高等学校
  • 長野県松本県ヶ丘高等学校
  • 長野県松本美須々ヶ丘高等学校
  • 長野県高遠高等学校
  • 長野県松川高等学校
  • 長野県飯山高等学校
  • 長野県北部高等学校
  • 長野県豊科高等学校
  • 長野県長野商業高等学校

 (順不同 15校)

高校生、教員、企業関係者など106名の参加者を得て、「高校生が考える心豊かな生活 ~ ICT×(家族・学校・地域)~」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。

≪開会あいさつ≫
(長野県教育委員会 心の支援課長 小松 容氏)
長野県は今回で3回目の開催となり、昨年度より多くの学校が参加しています。
今年のテーマは『高校生が考える心豊かな生活 ~ ICT×(家族・学校・地域)~』。他校の高校生同士で話し合えるこの機会に、皆さんのインターネットやスマートフォンへの接し方について改めて考える機会にしてほしいと思います。
今日ICTカンファレンスで話したことは是非学校内にとどまらず、県内へも情報発信することを期待しています。
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≪来賓あいさつ≫
(総務省信越総合通信局 情報通信部電気通信事業課 課長 中島 淳氏)
インターネットは、その利用により、便利で不可欠なサービスになってきている一方で、様々なトラブルも起こっている状況にあります。
本日はICTカンファレンスという多くの学校を交えた熟議の場を生かして高校生が自らインターネットについて積極的に考え、話し合いを深めていただくことを期待しています。
中島課長.jpg

≪第一部:参加校発表①≫
最初に全参加校が事前課題について2分間で発表を行いました。
・インターネットやスマートフォン利用や活用における利点(メリット)と問題点(リスク)について、身近なトラブルの事例など。
・トラブルに対して具体的に学校で取り組んだ予防策や対策について。
・高校生の考える「ICTの利活用を通した豊かな生活」と、そのための取り組みについて。
※各学校の発表内容は「高校生ICT Conference 2017長野大会-事前課題発表」資料を参照ください。

≪第二部:アイスブレイク、 自己紹介≫
その後グループ移動・自己紹介・アイスブレイクなどを実施しました。

≪第三部:事業者講演≫
(株式会社サイバーエージェント 技術本部 CS室 室長 中村 広毅氏)
AbemaTVやAWAなど提供するサービスを使った豊かな生活の事例、Amebaの安心・安全な利用のヘルプを参考に「個人情報の取り扱い」「著作権侵害の注意」「危険な行為の助長の禁止」「誹謗中傷禁止」など注意点と対処方法についてご説明いただきました。
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(一般社団法人インターネットコンテンツ審査監視機構 代表理事付・理事 松原 卓氏)
ネットの「光と影」と題して、ネットトラブルの事例、回避する方策について、お話しいただきました。ただ対策を覚えれば良いというのではなく、対応するための考え方や行動について、日頃から意識したり、議論したりしていくことが重要であること、どの様にしたらネットの「影」を「光」にできるんだろう?という点についても熟議してほしいという点についてご講義いただきました。
松原さん.jpg

参加生徒は、各プレゼンの内容をしっかりメモしながら次の熟議に備えていました。各プレゼンの内容も 現在の問題点、今後の課題、これからの活用方法など いろいろなアイデアが盛り込まれていて大変有意義なものでした。

≪第四部:Conference①≫
長野県教育委員会、長野県、総務省の方などがファシリテーターとなってグループ熟議を行いました。参加生徒はメモや付箋紙を活用しながら模造紙に貼り付けて意見を整理分類しまとめていました。発表はワールドカフェ方式で2ラウンド行いました。模造紙に整理した内容をもとにグループごとに発表を行い関係者が簡単な質問を行いました。参加生徒はしっかりと受け答えをしていました。熟議1.jpg熟議2.jpg熟議3.jpg

≪第五部:Conference②、発表≫
学校ごとの席次に戻り、グループで話し合った事を共有した後、学校単位での発表準備(発表資料の作成と発表方法・発表者調整、練習)が行われました。その後、全参加校が4分ずつ提言発表を行いました。
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(各学校の発表骨子は以下の通り)
【長野県明科高等学校】
キャッチフレーズ:「ICTと地域のつながり」
導入として寸劇から入る
陰・デメリット
スマホ依存・・・歩きスマホの危険性(依存してついつい歩きスマホをする)授業中も使用してしまう
スマホ利用マナー・・・音楽を聴きながら歩いていると迷惑をかける
改善点
  依存について・・・学校内では、授業前スマホ回収の徹底する、高齢者等地域の方、使い方がわからない人に対して、私たち高校生が教える
問題点解決のために自分たちが出来ること、今後やりたいこと
   高校生が地域で講演会をする、全校で意識を統一したい、地域へPRする。ツイッター、アカウントで知って貰いたい
〈Q質問〉  自分で意識的に行動を考える制限することは難しいが、小さい頃から使ってしまうことに対してはどうすれば良いか。
〈A〉    小学生にも高校生が講演する

【長野県長野東高等学校】
キャッチフレーズ:「NOメディアデイを作る」
  
心豊かな生活のために、犯罪に巻き込まれないためには、NOメディアデイの実施で解決が出来る。特にネットメディアに触れる日をなくす。
そうすることで...コミュニケーションがUPする(家族・友人)、勉強時間がUPする、睡眠時間がUPする
NOメディアデイを学校で・家庭で行ってみる事を提案します

〈Q質問〉学校でNOメディアデイするとしたら,どのようにしますか
〈A〉  生徒会と話し合って実施する

〈Q〉  あなただったらどの位の割合でNOメディアデイがあっても良いですか
〈A〉  月に2~3回なら出来ると思います。

【長野県長野西高等学校】
キャッチフレーズ:「私たちから全校へ」
現状(デメリット)
  依存、流出、勉強時間がなくなる
対処
  利用時間を決めるアプリを入れる、文化祭でICTについての展示コーナーを作る、このような学習できる機会に参加する、参加したときは学校へ戻って伝える、生徒会が運営し、私たちの目線で、言葉で伝える

〈Q質問〉 「文化祭を使って」は、小さい子どもや高齢者にも伝えられてとても良いが、具体的にどんなふうに文化祭でやってみるのですか
〈A〉   自分たちの学校では保健展があるので、情報についてもまとめて発表するとか。パットでその場で実際に見てみるなど

【松本工業高等学校】
キャッチフレーズ:「デメリットをICTで解決」
「学力の低下」「視力の低下」「依存」「犯罪に巻き込まれる」「ネットトラブル」などのデメリットを「時間を管理する」アプリやIOTを活用して解決するという提案をしました。アプリの使い過ぎという難しい問題もアプリでこそ解決できるのではないかという点を強調していました。

【長野県茅野高等学校】
キャッチフレーズ:「~SMM(スマホ マイ マニュアル)作成~この中の3つを選ぼう」
「大事なことは直接伝える」「人との会話を増やす」「安易なラインの交換をしない」など、一人ひとりが自分で必要な3つのことを入れて、「スマホ マイ マニュアル」を作ることを提案しました。高校生が誰でもすぐにできるという点を強調しました。

【長野県駒ヶ根工業高等学校】
キャッチフレーズ:「スマホキャラバンにご協力を!」
「コマレンジャー同好会」では、地域のイベントでヒーローショーを行っていますが、その中で「ウィルス感染」等の実際の事例を紙芝居形式で紹介しています。小さな子どものみならず、保護者や地域の方からもわかりやすいと好評を得ています。今日のカンファレンスで学んだことを、地域や後輩、子どもや保護者に広げてほしいという提案をしました。

【長野県松本蟻ケ崎高等学校】
キャッチフレーズ:「思いやり」
ICTを使うにあたり大切なものは、人として大切なこと「思いやり」です。そして、離れている家族ともつながることができたり、行事のお知らせや日常生活を発信することにより人と人のつながりを築くことで、明るい未来を創っていきましょう。ということを発信してくれました。2人だけの参加でしたが、かけ合いを交えた楽しい発表を展開しました。

【長野県松本県ヶ丘高等学校】
キャッチフレーズ:「MCU」
ICTに関して「MCU」というスローガンが紹介されました。
①Make(ルールを作る)
生徒がルールを作り、生徒の目線からトラブルや長時間使用防止の啓発活動を行っていく。
②Call(呼びかける)
トラブルや法律について知り、広めることで正しく使っていく。
③Use(有効活用する)
情報量の多さやつながりの広さを生かして、有効に使っていく。

有効な利用法として単語アプリ、勉強法をSNSで情報交換するなどが例として上げられました。また、正しく知り、正しく判断するためには、大人や専門家、友人とのつながりが大切であることが指摘されました。

【長野県松本美須々ヶ丘高等学校】
キャッチフレーズ:「み・す・ず」
生徒会としては、月の出来事をまとめた新聞の発行、文化祭での情報コーナー、生徒総会で危険性の確認などを行う。ゲームやスマホに関してはゲームだけでなく勉強アプリを使う、親や友達と使用時間を決める、LINEよりも電話で話すことを大切にする。時間・人に関しては、スマホより家族や友達との会話を大切にすることが提言されました。また、有効な利活用として校内の出来事を地域にも発信すること、授業参観の後に親子で参加できる講演会を開きICTについて共に学ぶ機会をつくるという取り組みが紹介されました。
松本美須々ケ丘高校の「み・す・ず」にちなんだスローガンも発表されました。
「み」みんなが利用する、「す」スマホやインターネットを、「ず」ずっと楽しく利用しよう。

【長野県高遠高等学校】
1.スマートフォン利用のメリット
○家族間、友人間で連絡を容易に取ることができる。
○多くの情報を得ることができる。情報量が多い生活。
2.スマートフォン利用のデメリット
○歩きスマホは危険。交通事故の原因にもなる。
○ICT(スマホ)によってすぐに情報が得られるので、自ら思考することが少なくなる。思考することなく、容易に答えを求めてしまう。
○人間関係のトラブルの原因になる。使い方によっては友達との関係が悪化する。
3.自分たちができること
○利用者がメリット、デメリットを理解することが大切。
○理解が進むような内容の授業があるとよい。
○今日の熟議や意見交換で経験したことを、学校に戻って生徒会として伝えたい。生徒会の活動として取り組み、広げていきたい。

【長野県松川高等学校】
キャッチフレーズ:「人のためを思って使えばみんなHappyになれる」
○「個人」のレベル 
  どう使うか自分で考える。一人一人が心にとめる
○「学校」のレベル
  使用のマナー向上促進のための講演会を行う。マナー向上を呼びかける。
○「地域」のレベル
  家族で話し合う。ルールやマナーを決める。地域においてみんなでできることをはっきりさせて、みんなで実行する。回覧板などで伝える。
○「全体」のレベル
  共有する。そうすれば常識が保たれる。
2.自分たちができること・取り組めること
○学校でスマホについて今の使い方や、モラル・マナーなどのアンケートを採る。
○生徒会活動によって学校全体で考える時間をつくる。
3.社会への発信
○高校生がこのようなスマホとのつきあい方を「社会」や「国」に提言する。

【長野県飯山高等学校】
キャッチフレーズ:「全校参加型生徒会」
1.ネット・スマホの問題点とICTを活用した改善策
○問題点1 個人情報漏洩
→改善策 パスワードを定期的に変更する。顔で認証するアプリがあるといい。
○問題点2 誹謗中傷・トラブル
→改善策 マナー・モラルの向上。書き込み内容を制限するしくみみがあるといい。
○問題点3 使用時間
→改善策 ネット等への書き込み時間を制限するしくみやアプリがあるといい     

2.飯山高校生徒会としてできること
○全校全体で使用できるアカウントをつくる
・全校参加の生徒会活動を目指す。みんなが身近にICTを使いながら使い方を考える・このアカウントをつかって自分たちがネットの自由さと恐さを模擬的に体験する
○利用している人の経験・失敗を共有していくことで全校の関心を高めたい。

【長野県北部高等学校】
キャッチフレーズ:「みんなで目指そうリア充!」
○再度、ICTの光と影について考え合い、まとめた。
【光】...誰とでもつながれる。・わからないことはすぐに調べられる。・どこでも音楽が聞ける。・いつでもどこでも買い物ができる。・最新の情報が得られる。
【影】...信用できない。・知らない人とも会えてしまう。・目が悪くなる。・友だちとの会話が減る。・課金・悪口
○ICTの光も影も度利他も「スマホ依存」に結びついていく。問題は友だちが減っていくこと。
○音楽・ゲーム、ネッ友、ツイッターなど、スマホに頼った暇つぶし、この幸福感の見直しが大切。
○スマホ依存を治して、「リア充」になろう。

〈Q質問〉 今後、保健委員としては具体的にどんな取組ができそうか?
〈A〉   できるだけ友だちを作って、コミュニケーションをとり、スマホを使わないようにする呼びかけ。

【長野県豊科高等学校】
○再度、ICTのメリットとデメリットについて熟議を重ねた。
【メリット】
 ・生徒会のグループラインで人の招集が簡単になった。・お店に行かなくても商品が買える。・アプリを使って勉強ができる。
【デメリット】
 ・SNSに投稿された動画の人物が特定されてしまう。・LINEでの会話で誤解されてしまった。
【よりよい活用は...?】
 ・災害時の幅広い情報提供・仕事への活用
【改善点は...?】
 ・SNSアカウントの非公開・個人情報の保護・情報の取捨選択・発信情報の再確認・目を離して使う・大切なことは直接会って話す。・フィルタリング
〈Q質問〉実際にICTを活用していて、「もっとこうなるといいなぁ」「もっとこんな使い方ができるといいなぁ」と思うことはどんなことか?また、改善点を踏まえて、まずはどんなことから取り組みたいか?
〈A〉  スマホ依存の解消につながるようなアプリの開発。自分でも、依存症にならないようにしていきたい。

【長野県長野商業高等学校】
キャッチフレーズ:「長商デパートにお客さんを呼びたい。」
自校の特色を生かして、ICTの活用のあり方について考えた。
○「長商デパートにお客さんを呼びたい。」

○「しかし...、広告・宣伝には費用がかかる。
  また、お客さんが大勢来ても駐車場が混雑してしまう。」

○「そうだ、SNSを使おう!」

○「でも...、炎上したら...個人情報が流出して決まったら...従来の常識が壊れていく...乱視になる 誤情報の危険 アカウントの乗っ取り...危険がたくさん!」

○「でも、それ以上に...多くの情報が得られる。情報の共有がしやすい。お客様の本音が分かる。経費削減になる。リアルタイムで、口コミ効果がある。

○「だから、正しく使えば...満足度向上!売上向上!

○「お客さんも、社員も心豊かに!!」

〈Q質問〉SNS等の活用は効果的だが、危険性についてはどのように防げばよいと考えるか?
〈A〉  情報発信時は、第三者の目を一度通すなど、確かな情報発信を心がける。

≪講評≫
(茨城県メディア教育指導員連絡会 会長 堤 千賀子氏)
昨年度はカンファレンスで学んだことを下の世代に伝えていきたい、という発表が多くありました。今年はさらに仲間に伝えたい、地域に広げたいという意見も聞かれとても感心しました。
本日はICTの利活用についてそのメリットやデメリットについて多くの話し合いが行われたと思います。発表の中では「心豊かな生活」のためのアイデアや提案が少なかったのが少し残念でしたが、更に時間をかけて話し合い、発想を膨らませることで色々なアイデアが出てくると思います。
学校に戻ってから更に話し合いを行い、その成果を、次世代に、そして地域に発信していってください。
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≪閉会式、サミット代表発表≫
(サミット代表 長野県高遠高等学校 田中 玲矢 さん)
長野県代表として、自分が学んだこと等を全国に伝えていきたいです。

(閉会のあいさつ 長野県教育委員会 心の支援課長 小松 容氏)
今日の話し合いで考え感じたことで、高校生のみなさん自身ができることから、まずは始めてみて下さい。みなさん自身が学内外のリーダーとなって、話し合いや情報発信を更に進めていただけることを期待しています。本日は長時間の熟議と発表、お疲れ様でした。

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