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高校生ICT Conference 2022 in 大阪

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開催概要

日時:

2022年9月18日(日) 12:30-17:00

場所:

オンライン

参加人数:

熟議参加生徒 17人
見学者    14人(教員・教育関係者・その他)
合計     31人

参加校:

関西学院千里国際高等部
早稲田摂陵高等学校
羽衣学園高等学校
大商学園高等学校
                (順不同) 

高校生、教員、企業関係者など31名の参加者を得て、“デジタル社会における学び方と学びの場 オンライン環境で「出来ること」「すべきこと」”をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。

 

【オンライン熟議】

司会進行・主旨説明  実行委員長 米田謙三 様  

高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。特に今年は初めてのオンライン開催ということになったのでオンラインならではのポイントや主旨なども説明してもらいました。
(サポート 大学生 矢野 莉央 様)

 

開会の挨拶

総務省 近畿総合通信局  電気通信事業課 課長  川合 徹 様

新型コロナ感染症で、ネットが担う役割は拡大し、社会が大きく様変わった。例えば、導入が進んだオンライン学習は、プラス面も多いが、マイナス面もある。また、気軽に情報発信ができるSNSは、情報の収集も容易になるメリットがあるが、誹謗中傷やネット上の知り合いとリアルに会って危険な目に遭うというデメリットもある。ネットは便利な一方で、「フィルターバブル」「エコーチェンバー」も生じる。本来、スマホやネットは、生活を便利にし、世の中の課題解決に役だつものです。本日の議論を通じて、課題を解決するためのヒントを提言して欲しい。

 

事業者による講演

株式会社サイバーフェリックス     石山 将 様 

• 小中学生は、学校でのデジタルを用いた学びが進んでいる
• 小中学生は、デジタル世界を自由に走行できる運転免許証が必要
• デジタル世界の運転免許証をとるには何が必修項目か

デジタルの世界では 次のことができる
・自分のしたいことを実現できる
・遠く離れた人を助けることができる
・自分が賛同(さんどう)する活動を支援できる

一方で気をつけなければならないこと
・コンピューターへの不正アクセス
・国営メディア乗っ取り
・フェイクニュース
・個人情報流出 など
「たった一回の悪ふざけでもデジタル世界では一生消えない」

また、これから身に着けてほしい力として
1)          スクリーンタイムの扱い
2)          ネットいじめの扱い
3)          サイバーセキュリティの扱い
4)          デジタル共感力
5)          デジタルフットプリント
6)       プライバシーの扱い
7)          デジタル市民のアイデンティティ
8)          クリティカルシンキング

最後にGIGAスクール時代に情報モラル教育に取り組む小学校の課題例を紹介いただきました。

1)          どういった取り組みをしていいかわからない
2)          独自に取り組んでいるが負荷が高い
3)          ネットトラブル発生を防ぎたい
4)          端末持ち帰りで保護者の不安をなかなか払拭できない

 

ファシリテーター・参加校紹介 および グループ分け

4つのグループのブレイクアウトルームにわかれてから、それぞれのグループのファシリテーターを務める大学生から本日の目標、アイスブレイク、自己紹介などを実施しました。

 

第二部:熟議

デジタル社会における学び方と学びの場

     ーオンライン環境で「出来ること」「すべきこと」

 

最初に「学業の視点から」次に「コミュニケーション能力の視点から」を中心にGoogleスライドを活用し、意見を整理分類しまとめて行きました。テーマに絞った班や少し大きなテーマで取り組んだ班などがありました。熟議の中で分からない事は、企業の方や先生方に随時サポーターとして確認しました。ファシリテーターの大学生は、事前にオンラインでフォームやまとめ方を打ち合わせし、滞りなくまとめることができた。(研修を今年も4回ほどファシリテーターのみで実施)

 

今回の大阪の熟議で大切にしたポイント

1,学校とは何か
2,オンラインのメリットとデメリット
3,理想のオンライン
4,高校生が期待するコミュニケーションの未来

(詳細は別紙「熟議録」をご参照ください)

 

第三部:グループ発表

各グループともプレゼンテーションソフトを活用して3分程度の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)

 

参考:各班のポイント

【1班】 VR活用と教育
1,VRを活用する上でのイメージ
2,VRを活用する上でのメリット
3,VRを活用する上でのデメリット
4,デメリットの解決案
5,ICT活用が苦手な子がVRを活用するために

〇提言 ・オンラインでより楽しく、わかりやすい自由な教育
    ・誰もが受けれる自由な環境を広く提供する場を

【2班】 実技科目のオンライン活用法
    ・実技ができないことにより、十分な学びを得ることができない
    ・授業を聞いて問題を解くだけでなく PCやパッドのアプリを使って
     実験をし、学びの質をより良いものにする。
    ・実技教科の授業もアプリを使用して、実際にモノを触らずに演奏する、
     また、デジタル画などを書くなどデジタルを活用する。

〇提言 ・オンラインでの演奏会、発表会を実施する
     ⇨ 他者との共有の場を設ける(学習が深まる)
       遠くにいる人にも共有することができる

【3班】メタバースを活用した新たな学習空間 
    今の社会
    ・コロナ禍によるオンライン教育の普及
    ・5G技術による情報処理技術の発展
    ・不登校生徒の増加
    ・Society 5.0
    ・グローバル化

〇提言 教員へのリテラシー教育をさらに行う
   ・まずは不登校関連のNPOやNGOへの支援や提案
   ・ネットの設備を同時に提供

【4班】  インターネット免許制度 
   小学生のためのICT   人間関係と学校の学び

〇提言 インターネット免許制度を導入することで、
   ・今ネット上で起きている誹謗中傷、詐欺などが減る
   ・罪の意識が高まる 
   ・生活を便利にできる

(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)

その後、参加生徒により、11月3日に開催される東京サミットに行くグループの選定投票を行い、またそのグループで代表者の選定投票を行い 関西学院千里国際高等部が代表校に選出され、全体会で発表されました。


講評:大阪私学教育情報化研究会 副会長 米田謙三 様

今年もオンライン開催でしたが、大学生のファシリテーターのもといろいろな意見が出てきて大変良かった。この状況でも本当に活発に意見交換がされ、またどのグループも短い時間の中でしっかりと提言をまとめることができた。今後、オンラインで話し合い、まとめ、発表する事は増えると考えられ、有意義だったと思う。今回話し合った事を、学校に戻っても話しあってほしい。次年度以降もいろいろと協力してほしい。「オンラインをテーマにしましたがリアルも大切。教育の大切さ、高校生の世代が次の日本、世界、宇宙を担う役割を持っている」と伝え未来を創る担い手にエールを送って終わりました。

集合

「開催報告書」他

pdfファイル 開催報告書(大阪)

pdfファイル 発表資料1班

pdfファイル 発表資料2班

pdfファイル 発表資料3班

pdfファイル 発表資料4班

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