2014年1月31日・2月1日、福岡県福岡市「パピヨン24」にて開催されました。基調講演とパネルディスカッションを行い、2日間で約400人(のべ人数)の方が参加されました。


写真:会場全体の様子

1日目

基調講演①

スマホとSNS時代の情報モラルとは
  ~ネット社会で生き抜く子ども達を育てるには~

講師:桑崎 剛氏(熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭)

ネットにおける課題を5つの要素に分類。その他、青少年の所持率や利用状況を、数多くのデータを元にご紹介いただきました。「子供を守るとは?」ということに関して、重要なことは「自分できちんと、安全に適切に、対応できるように育てること」であるという内容で締めくくられました。

写真:桑崎氏講演の様子

基調講演②

教育分野におけるICTの利活用について

講師:中村 伊知哉氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)

昨今、スマーフォン・携帯は、子供たちにとって非常に大切な存在になっている。また一方で、保護者のアンケートを見てみると、子供の行動を把握し安心するために持たせているというデータもある。環境整備法や所持禁止等の歴史がある中で、子供をスマートフォンから遠ざけるのではなく、多種の機能を利用していかにうまく使わせるか、またそうしたツールを活用して子供の能力を伸ばすことを考える時代に入ってきている、と講演されました。

写真:中村氏登壇の様子

パネルディスカッション

「青少年のインターネット利用環境整備に関する地域連携の取組について」

コーディネーター:
桑崎 剛氏(熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭)

パネリスト:

中村 伊知哉 氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)
古野 陽一 氏(子どもとメディア 専務理事)
井島 信枝 氏(子どもねっと会議所 代表)
渡邉 昭裕 氏(KDDI株式会社 渉外・広報本部 渉外部 マネジャー)


フィルタリングを中心に、企業・保護者・関係団体がどのように取り組んでいくべきであるかを議論致しました。「フィルタリングは親にもかけるべき」、というご意見や、「携帯やスマホだけにフィルタリングをかけるのではなく、ネットに繋がる音楽プレーヤーやゲーム機にもかけるべき」「ネットは親が使う用に作られているので、子供が使う際には親と同等の知識が必要」など、会場やパネリストの間で活発な意見交換が行われました。

写真:パネルディスカッション登壇者

2日目

企業講演①

安心安全なインターネット社会に向けて~グリーの取り組み~

相川 真太郎 氏(グリー株式会社 執行役員 経営基盤本部長)

青少年によるコミュニケーションツールの使い方や課金といった課題に対するサービス面での取組についてご説明するとともに中学/高校生向けの啓発コンテンツについてご紹介。グリーのみならず、業界全体の事業者の努力によって安心安全なインターネット社会を目指したい、とご説明いただきました。

写真:グリー相川氏登壇の様子

企業講演②

ケータイ・スマホの進化から見るネットセキュリティの変遷

渡邉 昭裕 氏(KDDI株式会社 渉外・広報本部 渉外部 マネジャー)

携帯の進化の歴史、3GとWIFIのネットワークの仕組み、ブロッキングの仕組み、ウェアラブルなどの携帯の未来についてご説明。子供をネットの危険に会わせないためには、大人が子供の利用状況をしっかりと把握すること、そして家庭でのコミュニケーションを取ることが重要であることをご説明いただきました。

写真:KDDI渡邉氏登壇の様子