2014年2月11 日、福島県福島市「福島県文化センター」において、文部科学省委託事業 ネットモラルキャラバン隊「福島市小中学校PTA連合会 研修会」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。基調講演とパネルディスカッションを行い、約200名の方が参加されました。

写真:会場の様子

福島市小中学校PTA連合会 研修会

基調講演

「ネットに依存しない子、ネットを賢く安全に使える子を育てる」 
     ~今なにが起きているかを知り、なにができるのかを考えよう!~

講師:尾花 紀子 氏(ネット教育アナリスト)

尾花氏からは、青少年のインターネット利用においては、物理的に"持たせない""禁止"ではなく、実際に利用し、様々な経験を積みながら学ぶ必要があるとのお話をいただきました。インターネットは単なるツールであり、それをどう使うかは使用する側の問題となっていることをお伝えいただき、携帯電話やスマートフォンを利用する前に「なぜ欲しいのか?」「利用する目的はなにか?」といったことをしっかりと子供と話し合い、ルール作りをすることが大事であるとの内容で締めくくられました。

写真:尾花氏登壇の様子

 

パネルディスカッション

見えてきた!「青少年ネット課題」にどう向き合う?

コーディネーター:
曽我 邦彦 氏(日本PTA全国協議会 元会長)

パネリスト:
尾花 紀子 氏(ネット教育アナリスト)
関根 章文 氏(文部科学省 スポーツ・青少年局参事官(青少年健全育成担当)付青少年有害環境対策専門官)
遠藤 真理子 氏(伊達郡川俣町立川俣小学校長)
工藤 陽介 氏(デジタルアーツ(株)経営企画部 コンシューマ課 課長補佐)


まず各パネリストの皆様から、地域や企業としての取り組みをご紹介いただきました。
遠藤氏から小学校での取り組みをご紹介いただいたうえで、いまの子供たちが大人になる頃には、就職・入試・塾での勉強など様々な場面で、インターネットが必要不可欠な時代になっているだろうこと、その時にインターネットやデジタル機器を有効に活用できる大人に育ってほしいとのメッセージをいただきました。
尾花氏からは、そういった未来に向けて「ならぬものはならぬのです」というセリフのように、子供たちに規範意識をしっかりと教育する一方で、禁止し、押さえつけるのではなく、正しく使える知識を身に着けることが必要であるとお伝えいただきました。また、工藤氏からは「啓発を行っている企業も多々あるので、そういった取り組みを各地で有効活用し、フィルタリングや最新サービスについて知ってほしい」という情報をご紹介いただきました。

最後に、"インターネットの利用については、よく分からないまま恐れずに、正しく学んでほしい"とのメッセージで締めくくられました。

写真:コーディネーターの曽我氏

パネリスト

<写真上:コーディネーターを務める曽我氏>
<写真下:左上から右下へ 尾花氏、関根氏、遠藤氏、工藤氏>