2014年1月23日24日、宮城県仙台市「太白区文化センター」にて開催されました。基調講演とパネルディスカッションを行い、2日間で約300人(のべ人数)の方が参加されました。

写真:会場全体の様子

1日目

基調講演①

『スマホの普及で変化する青少年のコミュニケーション』
~依存・不適切投稿・いじめを防ぐ方法を考える~

講師:尾花 紀子氏(ネット教育アナリスト)

めまぐるしく変わるネット環境の中で、子供が身に付けなければならないことは、このネット環境の変化に対応する能力を身につけること。そして保護者は、スマートフォンなどの端末を子供に持たせる際は、しっかりと家庭の中で家族との会話を持つことが大切である、ということをご説明頂きました。まずは子供の身近なお手本として、大人の意識を見直していくことが重要である、という内容で締めくくられました。

写真:尾花氏講演の様子

基調講演②

子供たちはなぜ繋がりたがるのか

講師:小寺 信良氏(一般社団法人 インターネットユーザー協会 代表理事)

昨今話題となっている「ネット依存」について、症状や原因をご説明頂き、現代の子どもたちがネット上で繋がりたがる理由を解説頂きました。大人と子どもの価値観が変化してきている中で、FacebookとTwitterといったソーシャルメディアへの依存傾向を、細やかな分析結果を元にご説明を頂きました。

写真:小寺氏登壇の様子

パネルディスカッション

「青少年のインターネット利用環境整備に関する地域連携の取組について」

コーディネーター:
小寺 信良氏(一般社団法人 インターネットユーザー協会 代表理事)

パネリスト:
尾花 紀子氏(ネット教育アナリスト)
内田 幸雄氏(仙台市PTA協議会 会長)
玉田 康人氏(総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政課長)
遊橋 裕泰氏(株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所)


地域や学校毎に異なる課題を、企業・保護者・関係団体がどのように取り組んでいくべきであるかを議論致しました。メールからコミュニケーションアプリに変化したことで、子供のコミュニケーションがテキストから画像に変化してきていることや、インターネットをポジティブに利用するためには、どのような保護者の配慮が必要であるのか、などの活発な議論が交わされました。また仙台市PTAの内田様からは、安心協のILASを利用した調査結果をご報告頂きました。

写真:パネルディスカッション中の様子

2日目

企業講演①

安心安全なインターネット社会の構築に向けたグリーの取り組み

講師:中野 正康氏(グリー株式会社 経営基盤本部 政策企画部)

青少年のインターネットリテラシー向上のために、グリーが行う啓発活動の取り組みのほか、業界全体が利用環境向上に向けて取り組んでいる事例をご紹介いただきました。昨年12月には、仙台において、グリーがカスタマーサービスセンターを開設したこともご説明を頂きました。

写真:グリー中野氏登壇の様子

企業講演②

「いまどきの子どもたちとモバイルインターネット」

講師:遊橋 裕泰氏(株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所)

青少年の安全安心なインターネット利用環境を整えるには、基礎データを理解した上で対策を考える必要がある、として、「モバイルデバイスの年齢別の普及率」や「ソーシャルメディアの利用に関するデータ」をご紹介いただきました。

写真:ドコモ遊橋氏登壇の様子