2014年1月25日、島根県出雲市「大社文化プレイス うらら館 ごえんホール」において、文部科学省委託事業 ネットモラルキャラバン隊「島根県PTA連合会環境対策委員会 研修会」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。基調講演とパネルディスカッションを行い、200名の方が参加されました。

写真:会場の様子

島根県PTA連合会環境対策委員会 研修会

基調講演

子供たちが賢く健全にデジタル時代を歩むために~今なにがおきているかを知り、なにができるのかを考えよう!~

講師:尾花 紀子氏(ネット教育アナリスト)

尾花氏の講演では、ネット問題に取り組む際に意識したい4つの「鏡の法則」と題し、①ネットやスマホというのは便利さの反面、危険もあること、②個人情報はいい意味でも悪い意味でも特定される可能性があること、③与えっぱなしではなく正しい方法を教えることが大切であること、④利用において、子供は保護者の利用を見ている、"子供は親の鏡である"という内容でお話をいただきました。フィルタリングやウィルスソフトの導入、家庭でのルール作りの大切さを具体的な事例とともにご講演いただきました。

写真:尾花氏登壇の様子

パネルディスカッション

スマホ時代の子供の生活と安全を守るために

コーディネーター:
長谷川 陽子氏(有限会社Willさんいん 代表取締役)

パネリスト:
尾花 紀子氏(ネット教育アナリスト)
川又 竹男氏(文部科学省スポーツ・青少年局 青少年課 課長)
足立 賢治氏(島根県メディア教育研究会長)
原 敦代氏(出雲市大社町在住 保護者)


初めに、足立氏、原氏より地域でのインターネットの活用事例等をご説明いただきました。その上で、現在の青少年がインターネットを利用するうえでの課題について整理し、その対策を考えるという内容のパネルディスカッションを行いました。課題として、子供たちのコミュニケーション不足やネットと現実の区別がついていないといった現状の中で、具体的に情報モラル教育をどのように行うべきかわからない先生や保護者も多いのではないかという点があげられました。
対策としては、「個々の問題が発生してからの指導や教育だけでなく、青少年自身がインターネットの利用について"考え、理解する"必要があるのではないか。」「一律の規制ではなく、学校や家庭を通してのルール作りが必要ではないか。」という意見が上がっていました。"人間フィルタリング"や"ペアレンタルコントロール"など、青少年のインターネット利用には地域・学校・保護者が協力し合い、課題に取り組んでいくことが重要であるとの内容で締めくくられました。

写真:パネルディスカッションの様子※【写真(左上から右下に)】コーディネーター:長谷川氏、パネリスト:川又氏、足立氏、原氏