2014年10月19日、「有田市文化福祉センター」において、文部科学省委託事業「ネットモラルキャラバン隊」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。基調講演と会場トークセッションを行い、約150人の方が参加されました。

和歌山県PTA連合会研修会

基調講演

「ネット社会の子育てと【心】【体】【将来】の安全を考える
 ~PTAが知っておきたい、気をつけたいこと、今すぐできること~」

講師:尾花 紀子氏
(ネット教育アナリスト/安心ネットづくり促進協議会 普及啓発広報副委員長)

尾花先生の基調講演では、デジタルが進化し、インターネットに接続できる端末も多様化する時代において、インターネットを安全に賢く使える子に育むためには、子供との会話がより大事になっていることや、会話で子供達の状況が把握できるような家庭環境づくりが大切であること、また、子供との対話の中で子供達自身が自分でコントロールできるルールを決めることや社会規範意識を育てることが必要であるとのお話をいただきました。
また、それらの課題に対して「関係者が何をできるのか考えましょう」と問題提起もされ、トークセッションへとつないでいただきました。

写真:講師 尾花紀子氏講演の様子

パネルディスカッション

会話から対話へ ~子供と話そうネットのこれから~

コーディネーター:
曽我 邦彦氏(安心ネットづくり促進協議会 副会長/日本PTA全国協議会 元会長)

パネリスト:
尾花 紀子氏
(ネット教育アナリスト/安心ネットづくり促進協議会 普及啓発広報副委員長)
関口 直樹氏
(スポーツ・青少年局青少年課 専門職(読書担当)(併)参事官付推進係長)
西 雅彦氏
(㈱ディー・エヌ・エー Japanリージョンゲーム事業本部 カスタマーサービス部 部長)


トークセッションの冒頭では、スマートフォンの実機を使用し、子供達が使用するSNSで子供達が「今」「何を」楽しんでいるかを実体験いただき、トークセッションへ移りました。

尾花氏説明要旨
情報モラルの醸成には時間がかかる。家庭と学校、サービスを提供する事業者等の連携した取り組みが大切であり、マイファミリールールを作るための話し合うプロセス・対話が大切である。

関口氏説明要旨
子供達の健全なインターネット利用環境を作るために、文部科学省としては学校現場のみならず、PTAや関係団体、また、各関係府省庁と連携して引き続き取組んでまいりたい。 

西氏説明要旨
スマートフォンという道具を活用する力、インターネットの情報を正しく判断する力を育てていくことが重要である。子供向けだけでなく保護者向け啓発活動も開催しているのでぜひ活用して欲しい。

最後に、コーディネーター曽我氏から、青少年が賢く適切にネット利用をするために、ルールづくりをしていくこと、またルールを作るまでのプロセスとして、保護者や教育関係者、青少年を取り囲む関係者が子供を見守りながら、コミュニケーションの機会を増やしていくことが重要であるとのお話で締めくくられました。

写真:会場の様子写真:パネルディスカッションの様子