2014年7月12日、「ホテル松島大観荘」において、文部科学省委託事業「ネットモラルキャラバン隊」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。基調講演と会場トークセッションを行い、約250人の方が参加されました。

宮城県PTA連合会研修会

基調講演

「スマホ・SNS時代を生きぬく情報モラルの力」

講師:桑崎 剛氏
(熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭/安心ネットづくり促進協議会 特別会員)

基調講演では、携帯電話やスマートフォン以外にもゲーム機、音楽プレーヤーやデジタルカメラなどのデバイスが多様化している環境が説明されました。子供たちは、幼児期からインターネット社会の中で育ってきているため、保護者が育った環境とは全く異なっていることなどをお話しいただきました。そうした中で、子供たちに安心・安全に、また適切にインターネットを使わせるためには、ルールづくりが重要であることや社会規範意識を育てることが基本であるとのお話がありました。

また、青少年のインターネット利用における課題として「①人間関係」「②情報発信」「③健康課題(体と心の健康)」「④情報セキュリティ」「⑤経済課題」の5つの課題を挙げられ、「それらの課題に対して関係者が何をできるのか考えましょう。」と問題提起もされ、トークセッションへとつないでいただきました。


講師 桑崎剛氏講演の様子

パネルディスカッション

会話から対話へ ~子供と話そうネットのこれから~

コーディネーター:
曽我 邦彦氏(安心ネットづくり促進協議会 副会長/日本PTA全国協議会 元会長)

パネリスト:
桑崎 剛氏
(熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭/安心ネットづくり促進協議会 特別会員)
八木澤 寛氏
(スポーツ・青少年局青少年課 課長補佐(併)青少年有害環境対策専門官)
髙城 裕行氏(宮城県PTA連合会 会長)
西 雅彦氏
(㈱ディー・エヌ・エー Japanリージョンゲーム事業本部 カスタマーサービス部 部長)


桑崎氏説明要旨
情報モラルの醸成には時間がかかる。家庭と学校、両社の連携した取り組みが大切であり、マイファミリールールを作るための話し合うプロセスが大切。

八木澤氏説明要旨
子供達の健全なインターネット利用環境を作るために、文部科学省としては学校現場のみならず、PTAや関係団体、また、総務省など関係府省庁と連携して引き続き取組んでまいりたい。

高城氏説明要旨
これからは、インターネットを利用することが必要な社会となる。子供に携帯やスマートフォンを持たせインターネットを利用する際の安心・安全な環境を作るために、ルールづくりを大人と子供とで一緒にやって考えていきたい。

西氏説明要旨
スマートフォンという道具を活用する力、インターネットの情報を正しく判断する力を育てていくことが重要である。子供向けだけでなく保護者向け啓発活動も開催しているのでぜひ活用して欲しい。

最後に、コーディネーター曽我氏から、青少年が賢く適切にネット利用をするために、ルールづくりをしていくこと、またルールを作るまでのプロセスとして、保護者や教育関係者、青少年を取り囲む関係者が子供を見守りながら、コミュニケーションの機会を増やしていくことが重要であるとのお話で締めくくられました。

コーディネーター曽我氏講演の様子
パネリスト4名の方の様子

基調講演、トークセッションに続いて、参加者全員でグループディスカッションを行いました。
参加者からは、保護者のフィルタリングやインターネットに関する知識が乏しいことが課題であること、親子でコミュニケーションが大切であること、また各家庭でどのようなルールを作っているかなどの意見が交換されました。



グループディスカッションの様子