2014年2月23日、宮崎県宮崎市「宮日ホール」において、文部科学省委託事業 ネットモラルキャラバン隊「宮崎県PTA連合会 研修会」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。基調講演とパネルディスカッションを行い、約130人の方が参加されました。

宮崎県PTA連合会 研修会

基調講演

「ネットに依存しない子、ネットを賢く安全に使える子を育てる」

講師:尾花 紀子氏
(ネット教育アナリスト/安心ネットづくり促進協議会 普及啓発広報  副委員長)
尾花氏の講演では、ネット問題に取り組む際に意識したい4つのポイントをご紹介頂きました。中でも、スマホは高性能で多機能な「通話機能付き小型パソコン」であり、とても便利なツールであるモノとして、便利に使っている人の安心しきった心理を逆手にとったトラブル事例が増えていることをご紹介いただきました。そして、ネットやスマホというのは便利さの反面、危険もあることをしっかりと理解をして、安全な使い方やルールを子供と一緒に話し合うこと、また子供の身近なお手本として、大人の意識を見直していくことが重要である、という内容で締めくくられました。


講師 尾花紀子氏の講演の様子

パネルディスカッション

「見えてきた!「青少年ネット課題」にどう向き合う?」

コーディネーター:
曽我 邦彦氏
(安心ネットづくり促進協議会 副会長/社団法人日本PTA全国協議会 元会長)

パネリスト:
尾花 紀子氏
(ネット教育アナリスト/安心ネットづくり促進協議会 普及啓発広報  副委員長)
関根 章文氏
(文部科学省 スポーツ・青少年局参事官(青少年健全育成担当)付 青少年有害環境対策専門官)
日髙 健一郎氏(宮崎県教育委員会 学校政策課 指導主事)
山田 敦子氏(宮崎県PTA連合会 副会長)
小木曽 健氏(グリー株式会社 経営基盤本部 政策企画部 安心・安全マネージャー)


パネリストの皆さまからは、それぞれの立場での青少年のインターネットの安心・安全についての取り組みを紹介いただきました。
日髙氏からは、県教育委員会の取り組みとして、目安箱や専門業者によるネットパトロール、ネットトラブル対策会議の実施、啓発資料の作成など、さまざまな対応をしていることをご説明をいただきました。
山田氏からは、宮崎県のPTAとしてはまだまだ安心安全の取り組みが不足していると感じており、本日を良いきっかけにして、県内の各地の研修会の実施につなげていきたいとお話をいただきました。
小木曽氏からは、ソーシャルメディアを利用した情報流出によるトラブル事例をいくつかご紹介いただきました。ネットの上手な使い方に対する理解を深めていく中で、そういった危険を回避できるような大人になれるようにサポートしていきたい、とご説明いただきました。

パネリスト5名の方の様子