2013年9月26日、八潮メセナ(埼玉県八潮市)において、八潮市・八潮市教育委員会・青少年育成八潮市民会議・八潮市PTA連合会の主催による「家庭教育学級合同講演会/青少年育成八潮市民講演会」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催協力しました。

今回の講演会には、八潮市内の保護者や教育関係者約400名の方々が集まり、青少年のインターネットやソーシャルメディアの利用実態と課題や対策についての意見交換を行いました。

(1)基調講演

「情報社会を健やかに生きる子を育むために、大人が知っておきたいこと」
~「リスク&メリット」と「見守る側ができること」を考えてみよう~

講師:尾花 紀子氏
(ネット教育アナリスト/安心ネットづくり促進協議会 普及啓発広報副委員長)

尾花先生の基調講演では、青少年がインターネットを安心・安全に利用する際の基本となるフィルタリングの基本的な仕組み、利便性とそのリスク、また保護者が注意すべき点などを中心に、各種調査結果、悪ふざけ投稿やID公開等によるトラブルの事例、そして尾花先生自らの体験を交えてお話をいただきました。

写真:尾花氏登壇の様子

(2)会場トークセッション

「スマホ世代の子どもたちと向き合うためには」

パネリスト:
籠倉 正美氏(八潮市PTA連合会幹事)
尾花 紀子氏
(ネット教育アナリスト/安心ネットづくり促進協議会 普及啓発広報副委員長)
西 雅彦氏
(株式会社ディー・エヌ・エー マーケティング本部カスタマーサービス部 部長)
小木曽 健氏
(グリー株式会社 経営基盤本部 政策企画部 安心・安全マネージャー)

コーディネーター:
堤 千賀子氏
(茨城県メディア教育指導員連絡会会長/安心ネットづくり促進協議会 特別会員)


まずパネリスト4名がそれぞれの立場から、青少年のインターネット利用における課題や対策、取り組みについての説明を行いました。

西氏からは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用実態と安心・安全な利用方法のための企業の取り組みを紹介いただき、小木曽氏からは青少年にスマートフォンやケータイを利用させる際に求められる知識・能力、リスクを正しく理解することの大切さとそのための企業の取り組みを紹介いただきました。その後、籠倉氏より保護者の立場から、保護者が日頃気を付けなければならないと感じていること、疑問に思っていることなどをご紹介いただきました。

最後に、インターネットなどのツールを青少年が便利に賢く使うために、青少年を取り巻く関係者全員が連携して取り組んでいくことが大切であること、まずは家庭の中から子どもと一緒に必要な知識を得て、学んでいくことが大切であると締めくくられました。

写真:パネルディスカッションの様子