開催概要
日時: |
2021年8月19日(木) 13:00-17:30 |
場所: |
オンライン |
参加人数: |
熟議参加生徒 18人
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参加校: |
学校法人石善学園新潟第一高等学校
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高校生、教員、企業関係者など55名の参加者を得て、Zoom を使ったオンライン形式で、「フェイクを見極める」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【熟議】
司会進行・主旨説明
草の根サイバーセキュリティ運動全国連絡会 落合 博幸 様
高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。
【開会の挨拶】
総務省信越総合通信局 情報通信部 電気通信事業課長 太田 伸一 様
ICTとフェイクに目を向けると「サイバー犯罪」「デマ発信」などが思い出され、例えば熊本地震で動物園からライオンが逃げ出したとデマを投稿し逮捕されたり、あおり運転の加害者関係者として全くの他人が投稿されたりして問題となった。ICTは正しく、便利に使うことが必要で、使い方を誤ると加害者にも被害者にもなる。今日は、これを防止するにはどうしたら良いのか。皆さんの議論に期待している等とお話しいただきました。
第一部:アイスブレイク、自己紹介
高校生が参加校ごとに自己紹介を行い、続いてファシリテーター役を務める敬和学園大学及び新潟コンピュータ専門学校の新潟県警察サイバーボランティアの学生がそれぞれ自己紹介を行いました。
その後、高校生は4つに分けられたブレークアウトセッションに移動し、セッション内で、アイスブレイクを兼ねて「ランダムトピックトーク」を行いました。
※ ランダムトピックトーク ~ 参加者が一斉に好きな数字をチャットに投稿し、これを合計した数の一桁目の数字に対応したテーマでトークを行う。
第二部:熟議「フェイクを見極める」
それぞれブレークアウトセッションに戻り、グループ毎に高校生熟議を開始しました。
熟議の内容は、オンラインホワイトボードサービス「Miro」やメモや付箋紙を活用しながら模造紙に貼り付けて意見を整理分類しまとめて行きました。
第三部:グループ発表
各グループともプレゼンテーションソフトを活用して3分程度の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
その後、参加生徒により、11月3日に開催される東京サミットに行く代表校の選定投票を行い、最も得票数が多かった第1班の中から、新潟県立新津高等学校1年女子生徒を選出しました。
【全体講評】
新潟県サイバー脅威対策協議会会長
敬和学園大学人文学部教授 一戸 信哉 様
「フェイク」という難しいテーマの中で、様々な対処法を考えた意見が出る中、政府に対する提言をする等、とても踏み込んだ内容も議論され非常に良かった。
反面、社会全体が「フェイクニュース」に流されてしまう状況があり、正しい情報に対して政府がどれだけ責任を持つべきなのか、情報発信事業者がどこまで責任を負い規定を定めていくのか、ファクトチェック機関はどのように有るべきなのか等についても意見が出れば、更に良い熟議となったと思う。『安心感が得られる情報だけを見られる状況にする』ということはある意味では管理・制限された危険な状態であり、情報弱者を含めた多くの人が「安心出来ること」と「世の中の多様性」のバランスをどのような方法で保っていくかが今後の議論の一つである。最後にこれからも皆さんがそれぞれ、ネット社会の中でのフェイクニュースを乗り越えた情報化社会の在り方について引き続き考えていって欲しいと講評をいただきました。
「開催報告書」他
開催報告書(新潟)発表資料1班
発表資料2班
発表資料3班
発表資料4班