開催概要
日時: |
2021年10月10日(日) 13:00-17:00 |
場所: |
オンライン |
参加人数: |
熟議参加生徒 20人
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参加校: |
福岡県立玄界高等学校
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高校生、教員、企業関係者など47名の参加者を得て、Zoom を使ったオンライン形式で、「フェイクを見極める」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【オンライン熟議】
司会進行・主旨説明 実行委員長 米田謙三 様
高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。特に今年は初めてのオンライン開催ということになったのでオンラインならではのポイントや主旨なども説明してもらいました。
開会の挨拶
総務省情報流通行政局 情報流通振興課情報活用支援室
課長補佐 熊原 渉 様
総務省の業務内容をご紹介いただきました。また高校生ICT Conferenceの意義やこれまでの地域の様子などをご説明いただきました。総務省としても楽しみにしているという期待のメッセージもいただきました。
第一部 事業者による講演
グリー株式会社 法務総務部 政策企画グループ 牛腸 綾香 様
ネット事業を中心に自社の事業を説明いただいた後、今日のテーマであるネット上のフェイクについて事例をあげ、見極めるヒントを示しながら気をつけるべき点を説明いただきました。そのうえで、“嘘にだまされない人は、だまされるかもしれないと思える人”というキーワードをあげお話をいただきました。
ファシリテーター・参加校紹介 および グループ分け
4つのグループのブレイクアウトルームにわかれてから、それぞれのグループのファシリテーターを務める大学生から本日の目標、アイスブレイク、自己紹介などを実施しました。
第二部:熟議「フェイクを見極める」
ブレイクアウトルームで4つのグループに分かれ大阪の大学生がファシリテーターとなって、高校生熟議を開始しました。まずは「フェイクについて」次に「有用なものを見逃さないために」ということを中心にGoogleスライドを活用しながら意見を整理分類しまとめて行きました。具体的な使い方については、テーマにしぼった班や少し大きなテーマで取り組んだ班などいろいろとありました。今回、ファシリテーターは大学生でしたが、事前にオンラインでのフォームやまとめ方を打ち合わせして、滞りなくまとめることができました。(研修を今年も4回ほどファシリテーターのみで実施しました)
今回の全国オンラインの熟議の大切にしたポイント
1、ネットとフェイクの関係(例)「にせもの、模造品、まやかし、インチキ」
2、なぜフェイクは生まれるのか
3、フェイクとネットの親和性
4、騙されないためにはどうすれば良いか
5、有用なものを見逃さないために
6、より安心して活用できるネット社会のために
(詳細は別紙「熟議録」をご参照ください)
第三部:グループ発表
各グループともプレゼンテーションソフト(Googleスライド)を活用して3分の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
今年もオンラインでしたがどのグループもその分内容が充実していてスライドとしてよくまとまった発表となりました。すぐにできる提言もたくさんありました。また全国各地からということで地域交流の場にもなったようでした。
参考:各班のポイント 班が代表グループに選ばれました。
【1班】
1,なぜフェイクは生まれるのか
他人を陥れるために 面白半分で、広める 承認欲求 商業目的
2,フェイクとネットの親和性
匿名 リスクがなく 誰が投稿しているのかが特定できない SNSの発達で拡散しやすい
3,騙されないためにはどうすれば良いか
情報を信じず程々に。 他の情報と照らし合わせて根拠があるか。
情報の発信源を確認する。 情報が伝わるまでの経緯を調べる。
4,有用なものを見逃さないために
信用できる発信源を選択する ・公式の発表した正確な情報を頼りにする
根拠のない情報でも「本当かもしれない」と頭に留めておく
5,安心して活用できるネット社会へ
①利用者の意識 自分がされて嫌なことはしない 情報の中に嘘が混じっている
②教育の徹底 学校でも家庭でもネットリテラシーを教育
③規制の強化 サイバーセキュリティを強化 運営者によるパトロールの実施
【2班】 フェイクを出させないアプリ
フェイクの例→具体的対策
リソースの徹底 虚偽情報の措置
アプリ対応 ここさすネット
自分のいる地域の写真を地図と合わせて投稿
→リアルタイムで状況が分かる!
提言ポイント
認証 情報源
【3班】 フェイクの特徴と対策
実例 1広める 2立場や価値観による情報の違い
3大々的なメディアの信憑性 4誤情報と偽情報の境目
個人の心構え
情報源の確認 疑いの目 様々なサイトとの比較
提言 「教育」 と 「メディア」
人との価値観の違いを考える授業 偽サイトで騙される擬似体験
誤情報だとわかった時の訂正を義務化する法律を制定
得た情報についての議論を記録
【4班】フェイクに踊らされない!意識の改革
悪意あるフェイク と 勘違いに基づくフェイク
1、ネット上には多くのフェイク(嘘)があふれていることを理解する。
2、学校での情報教育強化、講演会や注意喚起の全国的普及。
提言
• SNSの広告に注意喚起
• 講演会の数を増やす。
• 情報教育の拡大(擬似体験) You Tubeの広告
講評:大阪私学教育情報化研究会 副会長 米田謙三 様
全国各地からのオンライン開催でしたが、大学生のファシリテーターのもと本当にいろいろな意見がここまで出てきて大変良かったと思います。また地域の交流もできたようで大変盛り上がりました。また 今回話し合った事を、学校に戻っても話しあってほしいですし、可能ならまだ開催されていない地域は地域開催も視野にいれて協力してほしいと思います。最後に引用「だまされない人は だまされるかもしれない と思える人。自分なりの尺度を多く持とう」をリピートし未来を創る担い手にエールを送って終わりました。
その後、参加生徒により、11月3日に開催される東京サミットに行くグループの選定投票を行い、またそのグループで代表者の選定投票を行い が代表校に選出され、全体会で発表されました。
その後、ブレイクアウトで各班オンラインで少し懇親会を実施しました。
「開催報告書」他




