開催概要
日時: |
2021年10月2日(土) 13:00-17:00 |
場所: |
オンライン |
参加人数: |
熟議参加生徒 13人
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参加校: |
文京学院大学女子高等学校
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高校生、教員、企業関係者など36名の参加者を得て、Zoom を使ったオンライン形式で、「フェイクを見極める」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【熟議】
司会進行・主旨説明 実行委員長 米田謙三 様
高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。特に今年は初めてのオンライン開催ということになったのでオンラインならではのポイントや主旨なども説明してもらいました。
開会の挨拶
総務省 関東総合通信局 情報通信部長 宮山 浩一様
最初に青少年の安心安全への取組の一環として、高校生ICTカンファレンスに共催している意義を説明いただきました。次に、コロナ感染症の終息が見えない中、テレワークや遠隔授業が出来るのはインターネットの発達によるところが大きいこと、便利な反面危険も存在し詐欺、誹謗中傷、性被害なども起きていること、今年のテーマであるフェイクは今や国民の生活を脅かしかねなくなっていることをお話いただき、ICTの利便性と危険性を考えフレッシュで柔軟な発想で論議をして欲しいと期待の言葉をいただきました。
第一部 事業者による講演
ByteDance株式会社 金子 陽子 様
最初に最近美術館、報道機関、行政機関などにおけるTikTokの活用事例を紹介いただいた後、フェイク対応の例として、具体的にTikTokが24時間365日体制で審査していることも説明いただきました。また、個人でできることとして「誤解を招くような情報に関する通報方法」も紹介いただき、最後に「虚偽の情報に惑わされないため」のポイントについてお話をいただきました。
ファシリテーター・参加校紹介 および グループ分け
3つのグループのブレイクアウトルームにわかれてから、それぞれのグループのファシリテーターを務める大学生から本日の目標、アイスブレイク、自己紹介などを実施しました。
第二部:熟議「フェイクを見極める」
ブレイクアウトルームで3つのグループに分かれ大学生がファシリテーターとなって、高校生熟議を開始しました。まずは「フェイクについて」次に「有用なものを見逃さないために」ということを中心にGoogleスライドを活用しながら意見を整理分類しまとめて行きました。具体的な使い方については、テーマにしぼった班や少し大きなテーマで取り組んだ班などいろいろとありました。今回、ファシリテーターは大学生でしたが、事前にオンラインでのフォームやまとめ方を打ち合わせして、滞りなくまとめることができました。(研修を今年も4回ほどファシリテーターのみで実施しました)
今回の東京の熟議の大切にしたポイント
1、ネットとフェイクの関係(例)「にせもの、模造品、まやかし、インチキ」
2、なぜフェイクは生まれるのか
3、フェイクとネットの親和性
4、騙されないためにはどうすれば良いか
5、有用なものを見逃さないために
6、より安心して活用できるネット社会のために
(詳細は別紙「熟議録」をご参照ください)
第三部:グループ発表
各グループともプレゼンテーションソフト(Googleスライド)を活用して3分の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
今年もオンラインでしたがどのグループもその分内容が充実していてスライドとしてよくまとまった発表となりました。すぐにできる提言もたくさんありました。
参考:各班のポイント 3班が代表グループに選ばれました。
【1班】 情報の真偽について
外部 警鐘文章 鍵マークを偽情報マーク
本物のURLと偽のURLを比較するページ
フィルタリング ファクトチェック機関に報告
高校生ができること
自分で偽情報 判断する
時間をおいて考えてから拡散、発信する。
疑いのあるような物(サイト)に注意する
嘘をファクトチェック機関に報告する。
啓発(TVなど+働く世代向け) 教育機関と協力
【2班】 フェイクニュースと向き合う
高校生ができること
自分で調べる デジタルタトゥー
いつもフェイクかどうか疑い どんな影響を与えるか知る
小中学生のSNS活用に高校生から教える機会
提言
YouTube広告 政府からの正しいコロナウイルスの情報
高校生にファクトチェックの団体があることを拡散
フェイクニュースを取り締まる法律
「学校 授業でフェイクニュースについて学ぶ機会」
【3班】 情報リテラシー教育を導入しよう!
解決策(発信する側)
ネットは匿名ではない 自身の発言、発信に責任を持つ
SNSに限らず普段の会話から自分の発言に気をつける
これらのことを授業で指導する
受け取る側の問題点
リテラシーを体験して獲得できないので薄い?
授業に対する意欲 イベントやアクティブラーニング
ゲームを作ってみる!例:シュミレーションカードゲーム
「すべての人にネットリテラシーの知識を
身に着けやすい教育を行おう!」
講評:大阪私学教育情報化研究会 副会長 米田謙三 様
東京地区久しぶりの開催でしかもオンライン開催でしたが、大学生のファシリテーターのもと本当にいろいろな意見がここまで出てきて大変良かったと思います。
(※まとめとして1班から3版まで振り返りました(上記まとめ参照))
来年はさらに参加校も増える予定のようですのでさらに盛り上げていってほしいと思います。また 今回話し合った事を、学校に戻っても話しあってほしい。次年度以降もいろいろと協力してほしいと思います。その後、参加生徒により、11月3日に開催される東京サミットに行くグループの選定投票を行い、またそのグループで代表者の選定投票を行い2班の江戸川取手高校が代表校に選出され、全体会で発表されました。
その後、ブレイクアウトに戻り各班オンラインで少し懇親会を実施しました。
「開催報告書」他



