開催概要
日時: |
2020年9月23日(祝) 10:30-16:00 |
場所: |
福岡県中小企業振興センター |
参加人数: |
熟議参加生徒 11人(他中学18名)
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参加校: |
福岡県立糸島高等学校
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高校生、中学生、教員、企業関係者など53名の参加者を得て、「中高生ICTカンファレンス」として、“デジタル社会における学び方と学びの場 オンライン環境で「出来ること」「すべきこと」”をテーマに、中高生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【熟議】
司会進行・主旨説明
福岡県人づくり・県民生活部 私学振興・青少年育成局青少年育成課 育成係長 佐藤 政幸 様
高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。
開会の挨拶
福岡県人づくり・県民生活部 私学振興・青少年育成局青少年育成課 課長 富松 文夫 様
昨今、学校においても、1人1台端末、高速回線の導入など、ICT環境の整備が急速に進み、青少年にとってインターネットがより身近な存在となっている。一方で、児童生徒がインターネットを介した誹謗中傷、いじめや犯罪被害に遭ったり、一日中SNSでのやり取りやオンラインゲームに夢中になり「ネット依存」の状態におちいったりするなどの問題も懸念されている。本日は、生徒の皆さんには、協力しあって、オンラインの問題点や課題を洗い出しながら議論を深め、理想とするコミュニケーションの未来像などを考えていただきたい。大人には思いつかないような新鮮な提言が出てくることを期待しているとご挨拶いただきました。
総務省 九州総合通信局 情報通信部 電気通信事業課長 福島 生紀 様
総務省は幅広い業務を担当しており、その所管の中に通信・放送もある。新型コロナの流行で私たちの生活は大きく変わり、社会的距離の確保の必要から新しいコミュニケーションが求められている。オンライン授業やオンラインでの意見交換はなかなか難しいところもあるが、オンラインで新しい可能性やライフスタイルも広がっている。是非ポジティブに捉え新しい価値を創造して欲しいとご挨拶をいただきました。
第一部 事業者による講演
NPO法人子どもとメディア専務理事(筑紫女学園大学教授) 原 陽一郎 様
デジタル化とは、大量のデータから、物事の一部分を抽出し、それ以外の情報を捨てたものを基本とすることであると理解した上で、改めてコミュニケーションについて考えていただきたい。デジタルの音声は、信号化し整理されることで、情報が落ち、前後の繋がりがなくなることによって、声の通りのやわらかさなどが消えていく。例えば今の電話はデジタルなので、本当の相手の声が聞こえているわけではなく、実際と少しかけ離れている。今の若い世代は、デジタル化、抽象化された世界との関係が重視され、具体的に実体験が不足している傾向があると感じられる。ある物を等分にすること、数値化、抽象化した計算で考えて出すこととは早いが、実際に手で動かして、具体的な等分作業を行うとすぐにはできないなど。今日の学びの場として、ICT、デジタルが便利な道具である部分もあるが、情報が落ちやすい部分もあることの考え方を持ち、経験とのつなぎ合わせが必要であることを認識した上で、本日の議論を進めていただきたい。
第二部:熟議「デジタル社会における学び方と学びの場―オンライン環境で「出来ること」「すべきこと」」
(熟議進行) NPO法人子どもとメディア 事務局長 黒田 可奈子 様
アイスブレイク、 自己紹介、熟議
5つのグループに分かれ、熟議に入る前に、各グループ内で自己紹介などを実施しました。
福岡県立大学で子どもサポーターとして活動する学生及び県職員が、ファシリテーターとして各グループに入り、中高校生の熟議をサポートしました。メモや付箋紙を活用しながらホワイトボードシートに貼り付けて意見を整理分類しまとめていきました。
第三部:グループ発表
各グループともプレゼンテーションソフトを活用して3分程度の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
その後、参加生徒とファシリテーターにより、11月3日に開催される東京サミットへの参加代表となる班の投票を行い、選定された2班の中から福岡県立糸島高等学校の生徒が代表者に選出されました。
高校生ICT Conference実行委員会 高木健治事務局責任者 より本日の感想をいただきました。
最後に、福岡県立大学教授、福岡県青少年インターネット適正利用推進協議会 松浦賢長 副会長より総括講評が行われました。
「開催報告書」他
開催報告書(福岡)発表資料1班
発表資料2班
発表資料3班
発表資料4班
発表資料5班