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全国オンライン

開催概要

日時:

2022年10月10日(祝) 12:30-17:00

場所:

オンライン

参加人数:

熟議参加生徒  16人
見学者     15人(教員・教育関係者・その他)
合計      31人

参加校:

兵庫県立福崎高等学校
福井県立敦賀高等学校
龍谷高等学校
福井県立三国高等学校
神奈川県立平塚江南高等学校 (順不同)

高校生、教員、企業関係者など31名の参加者を得て、“デジタル社会における学び方と学びの場 オンライン環境で「出来ること」「すべきこと」”をテーマに高校生がZoomを使いグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。

【オンライン熟議】

司会進行・主旨説明  実行委員長 米田謙三 様        

高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。特にオンライン開催ならではのポイントや主旨なども説明してもらいました。

 

開会の挨拶

総務省報流通行政局 情報流通振興課 課長補佐  畠山 浩輝 様

 まず、総務省の役割(携帯電話、放送、サイバーセキュリティ等)についてご説明いただきました。次に、高校生ICTカンファレンス全国オンラインでは全国各地から参加されており、このような経験はなかなかなく貴重な経験で良い刺激となるので、納得行くまで議論して政策を作っていただきたい、とご挨拶をいただきました。

 

第一部 事業者による講演

日本マイクロソフト株式会社 政策渉外・法務本部 ディレクター 井田充彦 様
「デジタル化が進む社会」「デジタル社会で生きていくために大切なこと」「テクノロジーの活用事例」の3点についてお話をいただきました。

1,デジタル化が進む社会
産業のデジタル化、学校でのGIGAスクールの展開などで社会が変化している

2, デジタル社会で生きていくために大切なこと
便利なこと、新しいことが出てくる一方でフェイク、ウイルス、誹謗中傷、なりすましなどの課題も出てきた。大事なことは、より安全により責任をもってテクノロジーやデバイスを適切に使用すること。特に「デジタルシチズンシップ」が大切。マイクロソフトでは「デジタルリテラシー」と「デジタルシビリティ(オンライン上での礼儀)」を大事にしている。

後者は「自分がして欲しいことを人にもする」「違いを尊重する」「返信する前にひと呼吸する」「自身と他の人のために行動する」の4つを大切にしている。そのためにマイクロソフトではデジタルセイフティのコンテンツの作成やICTカンファレンスのような取り組み支援を米国・EUなどでおこなっている。

3,テクノロジーの活用事例
テクノロジーの進化の例として、AIとモーショントラキングがテニスを変える事例、データ革命を引き起こしたNBA CourtOptix の最新事例を紹介いただき、最後にマイクロソフトが考える近未来の映像を紹介いただいた。

 

アイスブレイク、 自己紹介

3つのグループのブレイクアウトルームにわかれてから、それぞれのグループのファシリテーターを務める大学生から本日の目標、アイスブレイク、自己紹介などを実施しました。

 

第二部:熟議

 デジタル社会における学び方と学びの場
        -オンライン環境で「出来ること」「すべきこと」

ブレイクアウトルームで3つのグループに分かれ大学生がファシリテーターとなって、高校生熟議を開始しました。まずは「学業の視点から」次に「コミュニケーション能力の視点から」ということを中心にGoogleスライドを活用しながら意見を整理分類しまとめて行きました。具体的な使い方については、テーマにしぼった班や少し大きなテーマで取り組んだ班などいろいろとありました。熟議の中で分からない事は、企業の方や先生方にも随時サポーターとして入っていただき、すばやく答えてくださいました。今回、ファシリテーターは大学生でしたが、事前にオンラインでのフォームやまとめ方を打ち合わせして、滞りなくまとめることができました。(研修を今年も隔週土曜日で実施しました)

今回の全国オンラインの熟議で大切にしたポイント
1,学校とは何か
2,オンラインのメリットとデメリット
3,理想のオンライン
4,高校生が期待するコミュニケーションの未来
(詳細は別紙「熟議録」をご参照ください)

 

 

第三部:グループ発表

各グループともプレゼンテーションソフト(Googleスライド)を活用して3分の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)

今年もオンラインでしたがどのグループもその分内容が充実していてスライドとしてよくまとまった発表となりました。すぐにできる提言も沢山ありました。

 

参考:各班のポイント  3班が代表グループに選ばれました。

【1班】  オンライン授業について
 メリットとデメリット
  誰とでも簡単に、時間節約・・  でも デメリットも・・・

解決策
・wi-fiの環境 高性能マイク ・オンラインでの対面の他に直接会う機会
・言葉だけでは伝わらないことは顔文字などでジェスチャーをする。
・パソコンの共有機能を使用・その日のコンディションによって時間割を決める。
※一日の授業時間を50分×6時間とすると一週間で35時間うければ良い!!

学びたいこと
 1)海外の人たちとの交流  様々な国との交流
 2)プロの方からの講義  スポーツ サイエンス  質問・意見を述べることも可能

【2班】 アンチコメントと個人情報
具体的対策 
・NGワードを設定 
・コメントに対して多くの批判が集まるとBANされる
・非表示にしておく
・コメント機能を無効化する
・コメント欄でアンチコメントを書かれた側へのサポートや保護をする

個人情報
・保護者護者がフィルタリング機能
・個人情報を入力する際、入力してもよいのかをしっかりと考えてから入力
・パスワードは他人が予測しにくいものを使用
・二段階認証などがある場合は活用

【3班】  オンラインでもソーシャルディスタンス!
<先生視点>
・生徒が沢山いると生徒一人ひとりの進行状況を把握するのが難しい。
・生徒が話す場面が作りにくい。
・生徒が発言する回数が少なく本当に理解しているのか分からない。⇒授業ペースが落ちる
<生徒視点>
・常に誰かに見られてるんじゃないか
・誰に顔を見られているかわからない不安
・カメラがオフの時は集中できずさぼってしまう
・逆にカメラがオンの時は全員に顔を見られているため集中しすぎてしまい 疲れる
 改善策     「グループワーク」
    先生も授業しやすく、生徒も授業を受けやすい

 

 その後、参加生徒により、11月3日に開催される東京サミットに行く代表校の選定投票を行い、敦賀高等学校が代表校に選出され、発表されました。

講評:大阪私学教育情報化研究会 副会長 米田謙三 様

神奈川、福井、兵庫、佐賀地区からオンラインで参加いただきました。大学生のファシリテーターのもと本当にいろいろな意見がここまで出てきて大変良かったと思います。また今回話し合った事を、学校や地域に戻っても話しあってほしいと思います。また次年度以降も参加してほしいと思います。最後に引用「「デジタルシチズンシップ」が大切になってきます。1.デジタルリテラシーと2.デジタルシビリティ(オンライン上での礼儀)を大事に」を紹介し未来を創る担い手にエールを送って終わりました。

集合 

 

 

 

「開催報告書」他

pdfファイル 開催報告書(全国オンライン)

pdfファイル 発表資料1班

pdfファイル 発表資料2班

pdfファイル 発表資料3班

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