開催概要
日時: |
2023年9月2日(土) 13:00-16:00 |
場所: |
福岡県千代合同庁舎 |
参加人数: |
熟議参加生徒 6人(他中学19名)
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参加校: |
福岡県立筑前高等学校
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高校生、教員、企業関係者など51名の参加者を得て、“今、中高生が考えるデジタルシティズンシップとは―デジタルウェルビーイングな社会を目指して―”をテーマに中高生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【熟議】
○司会進行・主旨説明
福岡県人づくり・県民生活部
私学振興・青少年育成局青少年育成課 岡村 純子 支援係長
高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れ、主旨につき説明いただきました。
○開会の挨拶
福岡県人づくり・県民生活部
私学振興・青少年育成局青少年育成課 左藤 秀樹 課長
○来賓挨拶
総務省九州総合通信局
情報通信部電気通信事業課 課長 坊野 敏幸 様
インターネットの技術やサービスは常に進化と普及を続けており、そのスピードに法や制度が追いついていない現状にある。
ネット利用における青少年のトラブル防止などは総務省でも取組んでいるが、それを成し得るためには社会全体のリテラシー向上が必要不可欠であり、今回のデジタルシティズンシップのテーマは社会にとって、今まさに必要な議論であるとご挨拶いただきました。
○事業者による講演
一般社団法人インターネットコンテンツ審査監視機構事務局長 久保谷 政義 様
テーマ:「AIであなたの人生は豊かになるのか?」
AI技術の発展に伴った、AI対人間という視点ではなく、AIを使える人、そうでない人との格差という人間社会内部の課題について講演をいただきました。
・大人でもAIを上手く使えるとは限らない。
・ディープフェイク(生成AIによる偽映像)が登場し、従来信用されてきた、一次資料(写真・動画など)の信頼性が揺らいでいる。※アメリカ大統領選挙など
・もし兵器とAIが結びついたら、AI兵器を持つ国と持たない国とで差が生じる
○アイスブレイク
5つのグループに分かれ、アイスブレイクを実施しました。
○熟議
福岡県立大学の学生がファシリテーターとして各グループに入り、中高生の熟議をサポートしました。各グループはいずれも複数の学年、学校が混じった初対面同士のチームでしたが、ファシリテーターのサポートを受け、積極的な議論や資料作成を進めていきました。
○グループ発表
各グループともプレゼンテーションソフトを活用して3分程度の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
その後、参加生徒とファシリテーターにより、11月3日に開催される東京サミットへの参加代表となる班の選定投票を行い、選定された1班の中から筑前高等学校の生徒が代表校に選出されました。
感想
高校生ICT Conference実行委員会事務局 高木 健治 様
福岡開催は中学生も入る形で開催しているが、熟議にほとんどは差が感じなかったことと、運営の皆さんへに感謝を伝えました。
総括講評
最後に福岡県立大学教授で福岡県青少年インターネット適正利用推進協議会副会長の松浦 賢長様から総括講評をいただきました。
・「AIも間違う」というが、そこには正しい答えがあるという前提条件がある。
・正しい答えを探すという時代ではなく、その場で適切な解を見出していくことがスタンダードになってくる。
・各グループの発表では、正解のない問いに対する議論の道筋に関して興味深く拝聴できた。
・皆さんが生きている時代は、AI等のコンピュータが幅をきかせるようになり、「人間とは何か」と深く問う時代となる。
・皆さんの発表でも、「人間とは何か」という問いに結びつく発問が多くあり、たいへん頼もしく感じた。
「開催報告書」他





