開催概要
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日時: |
2025年11月3日(祝) 12:30-17:00 |
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場所: |
場所:株式会社内田洋行 本社ビル 東京ユビキタス協創広場 CANVAS
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参加人数: |
会場参加者 78名(Youtube配信視聴者 延べ50人程度)
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参加校: |
札幌 札幌市立旭丘高等学校
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高校生、教員、企業関係者など78名(YouTube参観除く)の参加者を得て、以下のテーマに中学生と高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
<テーマ>
中高生が考える世代を超えたICTやAIの活用と課題解決の提案
〜偽・誤情報等のリスクを見極め、安全で豊かな情報社会を築くために〜
■■ 開会の挨拶 ■■
司会進行・主旨説明 高校生ICT カンファレンス実行委員長 米田謙三
高校生 ICTカンファレンスの概要及び大まかな流れ、本日のポイントや主旨などを説明しました。合わせて、サミットの開催にあたり参加者並びに挨拶に参集いただいた共催省庁の皆様に感謝の言葉を述べました。
■■ ご来賓挨拶 ■■
総務省 情報流通行政局 情報流通振興課長 大澤 健 様
本会開催にあたって尽力頂いた皆様には心より御礼申し上げます。さて、総務省内で総務省情報流通振興課の仕事として3つの柱があります。1つは制度的な対応です。今年4月にはインターネット上の誹謗中傷や違法・有害な偽誤情報等から被害者を迅速に救済するための法律を施行しました。2つは技術的な対応です。偽誤情報などへの対策として技術的な解決方法などに対応しています。3つはリテラシー向上の教育や啓発です。1月からDigital Positive Actionを立ち上げ、LINE、Tiktok、Google、メタ、安心協、サイバーセキュリティ協議会などの皆さんと取り組んでいます。ここには高校生ICT カンファレンスのOBOGにも参加して頂きました。さて本日皆さんには2つのメッセージをお伝えしたいと思います。まず1つ目は、本日このカンファレンスのため全国各地から集まった皆さんには、お互いの発表するだけでなく、他の参加者の異なる視点や意見を吸収し、深く議論する場にしてください。2つめは、本日が終わり地元に戻ったら、今日の議論や発表内容を地域や学校に持ち帰り、周囲に伝え、引き続きこの重要なテーマについて議論を続けるための伝道者になってください。本日の皆さまの活発な議論、期待しております。

こども家庭庁 成育局安全対策課長 髙岩 直樹 様
こども家庭庁は2023年4月にできた非常に新しい組織になります。そこで私が担っている仕事はこどもの安全対策です。現実空間での安全対策に加えて最近大きな割合を占めているのはネット空間でのこどもの安全対策です。闇バイト等いろいろな問題が言われていますが、そうした問題にどのような対応ができるかなどを考えています。こども家庭庁の特徴の1つは「こどもの意見を聞いて政策に反映する」ということです。以前ではなかなかこうしたことは行われていませんでしたが、今日の皆さんの意見も施策に反映していくという観点からお伺いしたいと思います。さて皆さんにとってインターネットやスマホは、生まれた時から既にあるものという感覚かもしれません。私は大学の授業で初めてWEBサイトを作りましたし高校時代はネット環境などほぼなかったので、インターネットやスマホは初めて触れた新しいものという捉えかたになっています。今日のテーマにもある偽誤情報というと、我々大人からは「新たな問題が出てきたな」と思ってしまいがちですが、皆さんからすると「ネットの中には偽誤情報なんて元々あるもの」と捉えているのかもしれません。そうした意味では大人の見方、こどもの見方はだいぶ違ってくると思いますので、その辺りも今日の議論では楽しみにしているところです。本日の熟議が皆さんの今後の活躍のきっかけになればと思っています。

文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課
安全教育調査官 木下 史子 様
文部科学省とは学校教育だけではなく、芸術文化庁、スポーツ庁、科学技術庁などもすべて含め文部科学省となっています。さて、デジタル技術が社のあらゆる場面で広がる今、ただ便利に使うだけでなく、自分のことばで、どう活用したいか、どんな未来を作りたいかを考え提案としてまとめることはとても大きな意味があると思います。皆さんが考え、話し合い、形にしてゆくことがこれからの社会を支える力になると思います。今年のテーマは「中高生が考える世代を超えたICTやAIの活用と課題解決の提案 〜偽・誤情報等のリスクを見極め、安全で豊かな情報社会を築くために〜」というものです。文科省でも学校教育の中で情報を活用する力育てるとともに全国で情報リテラシー向上に関するシンポ開催するなどデジタル社会を生きる力を育てる取組みを進めています。インターネット、スマホICTやAI機械学習など最先端技術は生活を便利に豊かにしてくれるものですが、一方正しく使う力やリスクを見抜く力も求められています。だからこそ、世代を超えてだれもが安心して使える環境を整えることがとても大事です。今日はこのテーマのもとに自由に意見を出し合い、深く議論され、それぞれの視点から素晴らしい提案をまとめることを心から期待しています。皆さんの発想や考えは私たち大人にない新しい視点をもたらしてくれます。今日の議論を通じてICTやAIをどう活用し、どんな社会を作っていきたいのか、ぜひ皆さん自身の言葉で見つけてください。このカンファレンスが皆さんにとって新しい気づきや未来に向けた大きな一歩になることを願っています。

警察庁 生活安全局 人身安全・少年課 少年保護対策室長
兼 児童性被害対策官 警視正 渡部 剛士 様
警察庁生活安全局人身安全・少年課少年保護対策室はSNSなどネットを通じた子どもの性被害等の対策をしている担当部署です。私自身も15年位前からスマートフォンを使いはじめましたが、皆さんは生まれたときからスマホが存在した、まさにスマホネイティブ世代といえます。現在、子どもが自分のスマホを持ち始めるのは10歳前後だそうです。10歳の私の子どももスマホを欲しがっていますが、持ちたい理由は好きなだけYoutubeを見たいからだということを知っています。親や大人は「約束した利用時間が守れないのでは?SNS等で性被害、闇バイト、お金の搾取、ネットいじめなどにあってしまわないか?逆にそれらの加害者になってしまわないか?」などを心配しています。最近では、小学生の頃からオンラインカジノにはまり数百万使ってしまった、卒業アルバムの写真を生成AIで加工、拡散してトラブルになってしまった事例もありました。こうしたことはまさに使い方の問題です。本日の議論では、「被害者にも加害者にもならない」よう皆さんになにが出来るか、また親や大人のこうした心配に対してどのようなソリューションを示すことができるか、よく考えて頂きたいと思います。

経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 情報政策企画調整官 永野 志保 様
経済産業省は企業活動、産業発展またそれらを支えるエネルギー政策を担っており、そのなかで私の所属する情報経済課はデジタル産業を担当しております。今年はAIの新しい時代の幕開けです。内閣府の新しい法律である通称「AI法」が国会承認され2025年9月1日に全面施行となりました。これはAI技術を発展促進しつつリスクにも対応するという世界でも類を見ないバランスの取れた良い法律です。また経産省はGENIACプログラムを通じてAI技術の研究開発企業を支援したり、AIを利用・開発、提供する事業者が考慮すべきAI事業者ガイドライン策定をしたりするなど、「AIの活用」と「安全性」のバランスを大切にしています。皆さんはこれからを担う世代です。自由な発想と柔軟な姿勢でAIやICTをどう使ってゆくかをよく考えることが重要です。SNSやネット上の情報に惑わされず偽・誤情報を見極める力は今後ますます必要になっていきます。今日のこのカンファレンスがこれらを深く考えるきっかけとなり、未来を創る一歩となることを願っています。

デジタル庁 国民向けサービスグループ 企画官 久芳 全晴 様
デジタル庁の仕事として知られているものにマイナンバーカードがあります。これは総務省と連携して進めているものです。マイナンバーカードとは一言でいうと、オンライン上で安全・安心に本人確認をし、なりすまし等を防止し、みんなが使いやすいデジタル社会を作っていくためのものです。よく「若者がんばれ」と大人が言うわりに、むしろ大人側の参加意識、当事者意識が低いということがままあるように思います。昔、環境問題で「半透明のごみ袋に変えていこう」という社会の動きがあった時、大人にはプライバシーの観点から嫌がる傾向もありました。しかしながら若者たちの理解や啓発によって徐々にその解消が進んだ例を目にしたことがあります。こうした流れはきっとICT/AIリテラシーや偽誤情報なども同じで、若者のアクションによって大人側が変わってゆく、そうしたことがきっとあるように思います。今日のディスカッションで得ることのできる経験や学びを、ぜひ地元に帰った後に大人や友達また多くの世代の人にシェアしてあげてください。

■■ ご協力企業様ご挨拶 ■■
株式会社内田洋行 教育総合研究所 所長 伊藤 博康 様より、教育事業に関する自社お取組み内容と、参加学生に向け激励の言葉を頂きました。
■■ 第一部:各地域の取組み発表 ■■
各開催地域代表生徒の自己紹介、地域の取り組みの簡単な紹介(各3分)
■■ 第二部:熟議 ■■
代表高校生を17人を各々3グループ、オブザーバ中学生を1グループに分け、ファシリテーターとのアイスブレークを実施した後、以下の熟議の進め方に沿って進行されました。
(その1)
皆さんが参加した地域で話し合った次の⑴~⑶の意見をもとに2項の「できること」と3項の「意見や要望」をまとめる
⑴ 各世代毎にスマホ・AI・ICTツールはどのように使われているか
⑵それぞれにはどんな使い方でどんなメリット、デメリットがあるか
⑶デメリットを解消し、メリットが生かされる使い方とはどのようなものか
(その2)
上記の意見を踏まえ、中高生の皆さんはどの世代に向け、どのような働きかけができるかをまとめる
(その3)
上記の働きかけを実践するうえで、学校や大人、政府にサポートしてもらえばさらに上手に進むといった意見や要望をまとめる
各グループとも付箋や模造紙のメモとGoogleスライドをうまく活用することで効果的なディスカッションが行われました。またファシリテーターは今年もOBOGの大学生・大学院生などが中心となって円滑な進行を担って頂きました。
■■ 第三部:グループ発表 ■■
添付資料参照
■■ 講評 ■■
高校生ICT カンファレンス実行委員長 米田謙三
■■ 代表者発表 ■■
続けて12月16日に開催される最終報告会に行く各グループの代表者3名が発表されました。
・常盤木学園高等学校
・関西学院高等部
・長野県立松本県ヶ丘高等学校
最後に各代表高校生、オブザーバ中学生及び各省庁の皆様と集合写真を撮影して終了となりました。
