2013年7月13日(土)、愛媛県松山市において松山市小中学校PTA連合会主催の役員研修会が開催されました。

松山市内各地から約300名のPTAの役員(保護者等)の方々が集まり、講師による基調講演の後、子どもたちのネットモラルを高めるための取り組みについて、企業や有識者の方々と意見交換を行いました。

研修会の冒頭、本研修会の主催である松山市小中学校PTA連合会会長 泉宗義宏氏の挨拶に続いて、共催である安心ネットづくり促進協議会会長 堀部政男より当協議会の取り組みについて紹介を行いました。また、研修会が開始されるまでの間、松山市小中学校PTA連合会で制作された携帯モラル啓発ソング「携帯用心坊」が映像と合わせて会場に流されました。

写真:当協議会会長 堀部政男
<当協議会 会長 堀部政男>

(1)基調講演

「スマートフォン・SNS時代における家庭のルール作りは?」

講師: 桑崎 剛氏(安心ネットづくり促進協議会 特別会員))

写真:桑崎氏登壇の様子

スマートフォンの急激な普及により、メールやインターネットの利用が増えています。それは、「トラブルに巻き込まれる危険性が増加するだけでなく依存症により睡眠時間や自宅での学習時間が短くなるなど様々な弊害の可能性があること」などを意味しています。
桑崎氏の講演では、現在のそういった環境の中で、保護者・教育関係者など青少年を見守る立場の人ができることをそれぞれが考え、協力し合っていくことが大事である、とのお話をいただきました。また、そういった取り組みの継続が各家庭でのネットモラルを涵養していくことになるというお話でしめくくられました。

(2)会場トークセッション

「スマホ世代の子どもたちと向き合うためには」

◆パネリスト:
浅岡 龍一氏(松山市小中学校生徒指導連絡協議会会長)
中村 和憲氏(松山市小中学校PTA連合会顧問)
渡邉 昭裕氏(KDDI株式会社 渉外・広報本部 渉外部 マネージャー)
井上 真由美氏(安心ネットづくり促進協議会 普及啓発作業部会 副主査/株式会社ミクシィ CS推進室)

◆コーディネーター:
桑崎 剛氏(安心ネットづくり促進協議会 特別会員)


写真:パネルディスカッションの様子

各団体や企業が取り組んでいるネットモラル向上に向けた取り組みや啓発活動を紹介。KDDI株式会社からは「KDDIケータイ教室」を中心とした啓発活動を、株式会社ミクシィからは「全ての人に心地よいつながりを」に向けた取り組みをそれぞれ紹介し、青少年のネットの安心・安全利用に向けて、保護者、教員を中心に関係者も一緒に学んでいくことが大事であるということで締めくくられました。

基調講演やトークセッションの内容を受けて開催された専門部別情報交換会では、日頃保護者の方が感じている質問「LINEはなぜ無料で提供出来るのか?」「母親であれば子どものケータイをチェックしてもよいのか?」といった質問がパネリストや講演関係者に投げかけられ、積極的な意見交換が交わされました。