2014年12月13日、「高知会館」において、文部科学省委託事業「ネットモラルキャラバン隊」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。基調講演とグループディスカッションを行い、約180人の方が参加されました。

写真:会場全体の様子

ネットモラルキャラバン隊

基調講演

スマホ・SNS時代を生きぬく情報モラルの力

講師:桑崎 剛氏(安心ネットづくり促進協議会 特別会員/熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭)

 桑崎氏の基調講演では、リアルタイム検索機能の紹介やGPS機能を利用した位置情報の特定など、現代のネット社会の特徴的な事例を交えながらお話いただきました。また、コミュニケーションツールが「会話」「手紙」「電話」だけだった時代から「メール」「SNS」と増えてきていること、インターネットに接続できる機器も多数あり、その技術変化は早く後追いになりがちであることをご説明いただきました。

 そして、インターネット上の問題は「人間」が起こしていることを理解し、現実社会"より、更に"相手への配慮が必要であり、"使わせない"という選択でいつまでも無菌状態に子供おくのではなく、"ネット社会に対応できる能力"を身につける必要があるとのメッセージをいただきました。

写真:桑崎氏登壇の様子

グループディスカッション

会話から対話へ ~子供と話そうネットのこれから~

コーディネーター:
桑崎 剛氏(安心ネットづくり促進協議会 特別会員/熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭)


 参加者全員が8~10名のグループにわかれ、「青少年のネット利用の課題フィルタリングの重要性」「子供達が賢くネットを利用するために必要なこと」「各家庭で何をどう取組むか」の3つのテーマから、1~2つのテーマを選び、グループディスカッションを行いました。

 教員・保護者・当協議会 会員企業や団体が同じテーブルに座り、それぞれの立場から取り組み事例などを共有し、意見交換を実施しました。「親世代にもケータイ利用に差があること」「親の知識が子供の利用の仕方に追いついていないこと」などが課題として上げられました。最後に1分程度の発表を各グループから行い、発表では「子供が実際にトラブルに巻き込まれた経験等を共有し合い、子供が使う前に親がしっかり勉強すべきだと感じた」「ケータイを買い与えているのは"家庭の中"でのことなのだから、積極的に"親子"で話し合い、学んでいきたい」といった意見が出されていました。最後にコーディネーターの桑崎氏から研修全体の総括コメントが述べられ、有意義なグループディスカッションが終了しました。

写真:グループディスカッションの様子