2014年7月4日、「佐賀市文化会館」において、安心協の協力により佐賀県PTA連合会「母親研修会/みんなで育てよう"笑顔"」が開催されました。基調講演とワールドカフェ方式の班別討議を行い、85名の方が参加されました。

平成26年度 佐賀県PTA連合会 母親研修会

基調講演

ネットを安全・健全に賢く使える子を育むために

講師:尾花 紀子氏(ネット教育アナリスト)


尾花先生の講演では、デジタル機器が進化する時代において、インターネットを安全に賢く使える子に育むためには、子供との会話がより大事になっていることや、会話で把握できるような家庭環境づくりが大切であること、また、子供と自分でコントロールできるルールを決めさせたり、その力を身につけさせたりすることが必要であるとのお話をいただきました。

写真:尾花先生登壇の様子

班別討議:ワールドカフェ方式

スマートフォンについてどう思う?

「子供どうしの関係性」「親と子供の関係性」「親どうしの関係性」の3つの視点から討議を実施しました。
子供どうしの関係性ではコミュニケーションの能力不足があげられました。文字コミュニケーションの難しさは年齢に関係なくあり、子供どうしが直接会うべきとの意見がありました。小学生のうちからモラルを学ぶことが重要で「親しき仲にも礼儀あり」を知ること、子供の心を育て、人としてどう育てるかが大切との意見もありました。
また、スマホを持たせる基準として、子供を信用することと能力を信用することは異なるとの話が出ました。
尾花先生からは、「デジタル時代は想像する力がないと失敗する時代」というコメントをいただきました。アナログ世代の親とデジタル世代の子供、世代間で感覚が異なることを知ることが必要で、「親が得意なアナログで子供と向き合うことがこれからの親子のあり方」とのお話で研修が締めくくられました。

写真:ワールドカフェ方式による討議の様子