2013年9月12日、兵庫県民会館で兵庫県PTA協議会主催「教育フォーラム」が開催されました。

青少年を取り巻く環境、とりわけケータイ、スマートフォンやインターネットなどの情報ツールの普及に伴う影響や、保護者が知っておきたいこと、青少年を取り巻く関係者が集って課題と対策などの意見交換を行うことを目的に開催されました。

今回のフォーラムには兵庫県PTA役員や関係者約140名の方々が集まり青少年のインターネットやソーシャルメディア利用実態と課題や対策についての意見交換を行いました。

(1)基調講演:

「スマホ時代の大人が知っておきたいこと」

講師:竹内 和雄氏(兵庫県立大学 准教名授/安心ネットづくり促進協議会特別会員)

写真:竹内氏登壇の様子

基調講演では、ネット上でのリスクを知らない青少年に対して、青少年を取り巻く関係者がそれぞれの立場で、自らが学ぶこと、青少年に正しい情報を伝えること、そして青少年が自ら考えさせる環境を作ることが大切であることなど、竹内先生自らの体験を交えてのお話をいただきました。

(2)会場トークセッション:

「スマホ世代の子どもたちと向き合うためには」

パネリスト:
大久保 拓哉氏(兵庫県教育委員会 義務教育化 指導主事)
増尾 賢一氏(兵庫県PTA協議会 副会長)
丸山謙一郎氏(株式会社NTTドコモ経営企画部)

コーディネーター:
竹内 和雄氏(兵庫県立大学 准教授/安心ネットづくり促進協議会特別会員)


写真:パネルディスカッションの様子

パネリスト3名がそれぞれの立場から、青少年のインターネット利用における課題や対策、取り組みについての説明が行われました。

大久保氏からは、インターネットやスマホ利用の実態をデータ等を中心にご紹介いただき、増尾氏からは青少年にスマートフォンやケータイを利用させる場合には保護者が見守る義務があること、丸山氏からは近未来のケータイ利用とそれに向けて現在の安心・安全利用についての取り組みについて説明いただきました。

参加者で意見交換を行った後、インターネットやコミュニケーションアプリの利用についての質問があり、実際にコミュニケーションアプリを実演しながら、保護者が知っておきたいことや、青少年が利用するにあたって気を付けることなど共有しました。

最後に、インターネットなどのツールを青少年が便利に賢く使うために、青少年を取り巻く関係者全員が連携して取り組んでいくことが大切であること、また、インターネット等のバーチャルな関係だけでなく、Face to Faceでのコミュニケーションも大切であると締めくくられました。