2013年11月16日(土)、熊本県人吉市において熊本県PTA研究大会・ひとよし大会が開催されました。第3分科会「情報モラル教育」では、安心ネットづくり促進協議会が協力、基調講演とパネルディスカッションを行い、約400人の方が参加されました。

第40回熊本県PTA研究大会ひとよし大会  第3分科会「情報モラル教育」

基調講演

スマホ・SNS時代の情報モラル教育とは

講師:桑崎 剛氏
(熊本市ビジネス専門学校 教頭/安心ネットづくり促進協議会 特別会員)

桑崎先生の講演では、インターネット利用環境の変化等を最新のデータを提示しながらその現状と課題についてのお話をいただきました。賢く使うことと炎上につながるような投稿などは対局にあるということ、インターネット利用時には他の人への配慮や著作権など注意しなければならないことなどもご紹介いただきました。現在のそうした環境の中で、保護者・教育関係者など青少年を見守る立場の人ができることをそれぞれが考え、協力し合っていくことが大事である、と締めくくられました。

写真:桑崎氏講演の様子

パネルディスカッション

講演タイトル

コーディネーター:
桑崎 剛氏(同上)

パネリスト:
藤本 誠一氏(山江村立山田小学校 校長)
工藤 陽介氏(デジタルアーツ(株) 経営企画部コンシューマ課 課長補佐)
假屋 宣子氏(球磨郡PTA連絡協議会 母親部 副部長)


藤本氏からは山田小学校のICT教育の取り組み、とりわけデジタルとアナログを融合させた教育の状況をご紹介いただきました。

デジタルアーツからは、フィルタリング利用率の低下とフィルタリングの重要性が述べられ、フィルタリングだけでは全てのリスクが回避できるということではなく、保護者や教育関係者が理解しておかなくてはならないことをわかりやすく説明していただきました。

假屋氏からは、保護者の視点で、日頃保護者の方が感じている疑問、例えば「インターネットやスマートフォンなど道具を賢く利用するには?」「ケータイやインターネットに関する情報は親より子供が先に情報を入手し、保護者が遅れている。保護者がどう対応すればいいか悩んでいる。」などが他のパネリストやコーディネータに投げかけられ、積極的な意見交換が交わされました。

青少年のインターネットの安心・安全利用に向け、保護者や先生方を中心に関係者も一緒に学び実効的なルールを作っていくことが大事であるということが確認されました。

写真:パネルディスカッションの様子