開催概要
日時: |
2018年11月3日(祝) 13:00-17:00 |
場所: |
株式会社内田洋行 東京ユビキタス協創広場 CANVAS
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参加人数: |
熟議参加生徒 20人
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参加校: |
・札幌龍谷学園高等学校
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高校生、教員、企業関係者など101名の参加者を得て、社会で活躍するためのICT活用法 ~ 18才成人化を控えて ~をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【開会の挨拶】
高校生ICT Conference実行委員会 委員長 米田 謙三 先生
本日の全体進行役として、高校生ICT Conferenceの主旨説明と本日の大まかな流れについてご説明いただきました。
【ご来賓挨拶】
総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政第一課長 梅村 研 様
テレビやインターネット(スマートフォン)等、メディアの性質の違いに言及しつつ、昨今のインターネット・スマートフォンの特徴や使い方について、高校生自身が議論するのは意義ある取組であり、その内容・結果を学校や家など自身の周囲に持ち帰って広めていただきたい、とのお話をいただきました。 また、サミット当日の議論に当たって、緊張せずに、楽しみながら議論してほしいとのお言葉をいただきました。
文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課長 三好 圭 様
今年の「社会で活躍するためのICT活用法~18才成人化を控えて~」は難しいテーマである。 民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられ、これから環境が変わる。 青少年がICTを使うことで犯罪に巻き込まれたり、ネットいじめも起きている。 こうした中“ICTを社会で活躍するために活用する”には、使い方のバランスを取っていくことが大切である。 これを考えていくことは難しいことだと認識しているが、文部化科学省としても関係省庁と連携しながら進めている。
本日は、難しいテーマであるが有意義な議論になることを期待している。
消費者庁 消費者政策課長 内藤 茂雄 様
消費者庁は悪質商法の被害で困っている人が相談に来るところだが、最近、若い人たちがどのようにスマホやSNSを使っているかがよく分からないのが悩み。 先日のアンケートで「街で明らかに印象が悪い人に尋ねられたらどうするか?」と
いう質問に若者の3割が、「立ち止まって聞いてあげる」と回答し、また「SNSだけで知り合った友達がいる」という回答も同じく3割あった。 こういう若者の行動は年配の人間にはなかなか理解されず、迅速なサポートができないので若者を狙った被害に遭わないよう自分でもしっかり注意してもらうことが大事だと思う。 例えば SNSの書き込みが半永久的に残ることで将来就職の際などに困ることがある。
そういう少し息苦しい社会の中でも頑張るというのも有りだし、もっと自由な環境のほうに変えていきたいというのも有りだと思う。 今日の熟議で、大人を唸らせるようなプレゼンや既存概念にとらわれないプレゼンをして欲しい。
内閣府 政策統括官付 青少年環境整備担当 参事官付専門官 山本 正文 様
共生社会、助け合って生きる社会や青少年のインターネット利用環境づくりフォーラムを内閣府でやっており、各関係省庁と連携し、安心して青少年にICTやスマホを使って欲しいと考えている。 562名から18名に選ばれた本日の高校生が若くて闊達な議論をし、イメージを具現化させて、我々に見せて欲しい。
経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 係長 大関 尚人 様
テーマであるICT活用法やスマホのことは高校生の方が我々より知っている。社会や授業では大人や先生が皆さんに教えるが、今日は皆さんが大人や先生にソリューションを示して欲しい。のびのび自信をもって議論して欲しい。
【各開催地域代表生徒の自己紹介、地域の取組の紹介(各3分)】 様
アイスブレイクとして各地域代表生徒が、今年度のテーマでの地域の熟議内容の報告を招待参加校は各地域での独自の取組の紹介を行いました。 限られた時間の中で、代表の生徒は各地域でのそれぞれの取り組みの内容を上手に発表していました。
・札幌龍谷学園高等学校
・北海道釧路明輝高等学校
・仙台城南高等学校
・山形県立山形南高等学校
・茨城県立日立北高等学校
・神奈川県立藤沢清流高等学校
・新潟県立巻高等学校
・石川県立金沢北陵高等学校
・長野県松本深志高等学校
・静岡市立清水桜が丘高等学校
・愛知県立守山高等学校
・神戸学院大学附属高等学校
・奈良県立香芝高等学校
・サビエル高等学校
・高知県立伊野商業高等学校
・福岡県立中央高等学校
・東九州龍谷高等学校
・鹿児島情報高等学校
・福井県立金津高等学校(招待参加)
・沖縄県立南部商業高等学校(招待参加)
【グループ熟議・発表資料作成・リハーサル】
進行役の米田先生からファシリテーターの紹介があり、熟議内容の発表までのスケジュール説明がありました。今回のグループ熟議は3つのグループに分かれて進められました。それぞれのグループで熟議の進め方やペースは違っていましたが、付箋を利用して模造紙に貼り付け、項目に分類しながら、役割分担も考えて各グループでそれぞれ工夫しながらまとめていきました。それぞれのグループで熱く議論が交わされました。
「グループ熟議」の詳細については別紙「高校生ICT Conference2018サミット熟議録」をご覧ください。
【グループ発表】
各グループともプレゼンテーションソフトを活用して5分程度の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
グループA
課題抽出に当たり、成年⇔未成年、大人⇔子ども、という視点に着目し、アプリの活用で便利な社会を作っていくことが必要だという提言をまとめました。
グループB
これまでのICT教育が、大人から高校生への一方通行であったという状況を踏まえて、高校生の知識や視点を活用し、大人と高校生が共同してテストを作成することを通して、ICT活用能力を持った人材を育てることが必要だという提言をまとめました。
グループC
目的意識の確立していない受動的なICTの使用では意味がないと指摘し、能動的な使用、自立精神の確立等が必要だという視点に立ち、災害時・緊急時の速やかな情報提供や、SNSの拡散力を活用していくという提言をまとめました。
その後、参加生徒自身が、12月14日に開催される最終報告会代表校の選定投票を行い、長野県松本深志高等学校、大分県東九州龍谷高等学校が代表校に選出され、発表されました。
「開催報告書」他
2018年度高校生ICTConference_イベント開催報告書(サミット)2018年度高校生ICTConference in サミット グループ発表資料