開催概要
日時: |
2021年11月3日(祝) 13:00-17:00 |
場所: |
Wework京橋スクエアーガーデン |
参加人数: |
熟議参加生徒 15人
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参加校: |
北海道富良野高等学校
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リアル参加の高校生と教員30名、関係省庁の皆様7名、関係者7、オンライン参観108名の参加者を得て、「フェイクを見極める」をテーマに、全国15地域からの代表高校生が3つのグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
【リアル熟議】
開会の挨拶
司会進行・主旨説明 実行委員長 米田謙三 様
高校生ICT Conferenceの概要及び本日の大まかな流れを説明していただきました。今年は2年ぶりのリアル開催ということになったのですが、感染対策から3部屋にわかれて実施、また参観の方にも制限があることそしてオンラインでの配信も実施しての開催ということを説明した後本日にカンファレンスのポイントや主旨なども説明してもらいました。
ご来賓挨拶
感染対策のため一人ずつ順番に全体会場にて挨拶をいただきました。
総務省 情報流通行政局 情報流通振興課長 松井 正幸 様
総務省では、デジタルでの情報流通の振興を通じて、イノベーションを促進するとともに、安心安全なデジタル社会の実現に向けた取組を行っている。政府は、現実の世界とデジタルの世界が融合していくSociety5.0の実現に取り組んできた。今では、融合を超えて新たなデジタル世界としてメタバースが注目を集めている。どのように新しいデジタル社会を作っていくのかを決めるのは国ではなく、社会に参加する一人一人である。若い世代の皆さんはデジタル技術の活用に一層長けており、そうした皆さん自身がこれからのデジタル社会を作っていくことになる。それを我々はサポートしていきたい。高校生ICTカンファレンスで出された皆さんの意見一つ一つが重要であり、議論していくということ自体が最新のデジタル技術やサービスを使いこなしていくリテラシーを身につけることにつながると考える。本日の議論を楽しみにしている。
消費者庁 消費者政策課長 吉田 恭子 様
新型コロナ感染症の影響で働き方も変わり、売買やコミュニケーションにおいてもデジタルで行う機会が急速に増え、便利になった一方で、インターネット上の新たな消費者トラブルも増えている。特に若い世代のトラブルとしてSNSで知らない人と繋がることにより、悪質な勧誘を受けるなどといった相談が最近増えており、「フェイクを見極める」は時流に沿ったテーマである。また、来年からは成年年齢が18歳に引き下げられ、より自己の責任が重要となる。今後は自立した成年として契約内容を読み取る力を身に着け、さらにデジタル上で実践することが求められてくる。本日参加されている高校生の皆さんがこのような問題意識を持っていただき、友人に広めていただけるとありがたい。今日の議論に期待している。
法務省 民事局 参事官 笹井 朋昭 様
法務省は、契約について定めた民法という法律を所管している。契約というのは、皆さんの身近なところにもあり、たとえば,皆さんがする普段の買い物などもこの契約に当たる。来年から施行される成年年齢引下げにより、18歳から親の同意なく契約をすることができるようになる。正しい判断のベースとなるのは正しい情報であり、今日のテーマ「フェイクを見極める」は時宜に適している。今日の議論に期待している。
文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課
安全教育推進室長 朝倉 博美 様
ICTについて青少年や保護者、社会が一体となって議論することが重要である。SNSトラブル、犯罪は増加傾向であるが、SNSは災害時の情報伝達手段としては有効であり、他にも様々なメリットがある。他方ネット犯罪に巻き込まれることや、人を傷つけるようなことはあってはならない。今日はサミットで議論を交わし、楽しく仲間のネットワークを作って欲しい。
経済産業省 商務情報政策局 情報経済課
デジタル取引環境整備室長 日置 純子 様
経済産業省は、産業と国民を結ぶ仕事やエネルギーの安定供給に関わっている。例えば災害時の情報収集源としてSNSは有益だが、そこにフェイクが入り込むと現場は混乱してしまう。政府など責任ある者自身が正しい情報をタイムリーに発信していくことが大事。一方で、昨年のトイレットペーパー不足懸念に対し、政府や業界からは懸念する必要はないと情報発信に努めた。しかし、その時皆はどう行動したか。発信される情報をどう見極めるか、といったテーマは非常に重要。今日は一緒に考えたい。
内閣府 政策統括官付 参事官青少年環境整備担当
参事官補佐 宮原 憲博 様
スマホ等ネットの果たす役割は大きくなっている。しかしネットには好ましくない情報、子供の興味を引く情報があり、一部は犯罪との関連も疑われる。政府では6月に第5次基本計画を決定し、ペアレンタルコントロール等の政策を一体となって推進している。今日は、フェイクを見極めるネット技を議論して欲しい。
警察庁 生活安全局 少年課 課長補佐 須藤 浩司 様
警察庁は、都道府県警察の仕事がやり易くなるようサポートをする役割を担っている。今日は、デジタルネイティブ世代の高校生が、SNSなどの利用方法やネット上の情報についてどのような判断基準を持ち、これらを上手く活用すれば良いかなどについて、ここに集まった皆さんがどのような議論をするのか楽しみにしている。今日の議論を通じて様々な物事の見方に触れて、考える力に磨きをかけるきっかけにして欲しい。
第一部:
各開催地域代表生徒の自己紹介、地域の取り組みの簡単な紹介(各3分)
第二部:熟議「フェイクを見極める」
3つのグループでそれぞれ別々の部屋に分かれ、ファシリテーターを交えながら熟議を開始しました。Googleスライドを活用しながら地域での熟議を踏まえ具体的な提言をまとめて行きました。(研修を今年も4回ほどファシリテーターのみで実施しました)
第三部:グループ発表
各グループともプレゼンテーションソフト(Googleスライド)を活用して4分の発表を行いました。(詳細は別紙「グループ発表資料」をご参照ください)
2年ぶりのリアル開催で、どのグループも内容が充実していてスライドとしてよくまとまった発表となりました。すぐにできる提言もたくさんありました。
参考:各班のポイント 3班が代表グループに選ばれました。
【1班】 誤情報を拡散しないため
私たち 考える ボードゲーム
私たちと国 ファクトチェック
国 情報格差の是正
「提言」
ファクトチェック 政治や各庁に関する情報の吟味。
SNSで情報を得られない人の為の情報格差の是正
TVで情報を得られるよう 例:dボタン活用
【2班】 循環型リテラシー教育推進
そのために、将来世代の教育が必要
「提言」
①知る・感じる・伝えるの循環型社会
②コネクターとの関わりを活発化
【3班】 誤情報と偽情報
全てのインターネットサービスで真偽を簡単に調べることができるようにする
「提言」
アプリの制作 →SNSのリンクor文章の入力
今後 様々なアプリやサイトに対応していく
省庁と企業で協力し NPOなどの団体 真偽の判断
ファクトチェック
講評:大阪私学教育情報化研究会 副会長 米田謙三 様
2年ぶりにリアル開催となったサミットにおける各班の発表をまとめ講評いただきました。
その後、参加生徒により、12月3日に開催される最終報告会に行くグループの選定投票を行い、またそのグループで代表者の選定を行い、代表者が選出され、全体会で発表されました。
【代表校】
江戸川学園取手高等学校
静岡県立掛川工業高等学校
その後、グループごとの部屋に戻り互いに、情報交換をしました。
改めて リアル開催の良さを感じました。
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