1.目的
2018年2月1日の「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(以降:青少年インターネット環境整備法)」の改正に伴い、青少年の総合的なメディアリテラシー向上を推進するという立場から、改正法が求める説明義務に対応するための社会的仕組みづくりとして、青少年と保護者が一緒にインターネットの危険性とフィルタリング機能について学ぶことができる学習コンテンツの開発に取り組むこととした。
本学習コンテンツは、安心ネットづくり促進協議会が実施するイベントでの啓発教育教材として活用するだけにとどまらず、携帯電話販売事業者が18歳未満の携帯電話利用者に対する説明義務遵守のエビデンスとして、携帯電話購入前に学習できるツールとして開発することを目指している。
2017年度は、①事前学習コンテンツの試作版の開発と、②開発したコンテンツの有効性を示す為のプレ実験を実施いたしました。
2.2017年度の活動内容
(1)活動内容:
①事前学習コンテンツの試作版の開発
②開発したコンテンツの有効性を示す為のプレ実験
(2)事前学習コンテンツの試作版
作成したコンテンツは報告書に記載
(3)プレ実験
①調査対象:18歳以下の青少年とその保護者
②実施期間:2018年2月10日~3月7日迄
⓷実施形式:ウエブページの公開及び啓発イベント会場での利用
④回収結果:84名
3.実施結果のポイント
・青少年のチェックテストの結果では、コンテンツで学習した青少年の方が、学習をしていない青少年よりも正答率が高いという傾向が見られた。
・保護者の意識アンケート評価においては、説明文を読んだ保護者のフィルタリングに対する肯定的な意識が高い傾向があることが見られた。
・2017年度の試作版事前学習コンテンツの開発ならびにプレ実験における検証結果を踏まえ、今後更に被験者数を増加させ、詳細な実証実験へと進める状況まで活動できたと考える。