2013年5月16日(木)、福岡市で「福岡市PTA協議会 役員研修会」が開催されました。
福岡市内の各小中学校から約750名ものPTA役員(保護者等)の方々が集まり、文部科学省・総務省による取組説明、講師による基調講演の後、スマートフォン・SNSに関する青少年の利用実態と対応について、企業や有識者の方々と意見交換を行いました。
(1)基調講演
「スマートフォン・SNS時代における家庭のルールづくりは?」
講師: 桑崎 剛氏(安心ネットづくり促進協議会 特別会員/熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭)
桑崎氏の講演では「小中学生のスマートフォン所持が増加し、それにともないインターネット利用時間が長くなっているること、様々なトラブルに巻き込まれる危険性が増加していること、また一方で、スマートフォン・SNSの実情においては、親よりも子どもの方が詳しい場合が多く、家庭におけるルールづくりについては、親としての視点か必要なこと」など、スマートフォンを取り巻く現状を説明していただきました。その上で、「危険を回避し、犯罪を防止するためには、保護者自身が新しい端末やサービスに関心をもち、親子のにおける会話を通じて、家庭内におけるルールを作っていく必要があるのではないか」という内容でお話しいただきました。
(2)会場トークセッション
「子どもたちのネットモラルを高めるために、どう取り組むか」
パネリスト:
関根 章文 氏(文部科学省スポーツ・青少年局参事官(青少年健全育成担当)付 青少年有害環境対策専門官)
池田 一司 氏(福岡市教育委員会 指導部 学校指導課 課長)
丸山 謙一郎 氏((株)NTTドコモ 経営企画部)
小木曽 健氏(グリー(株)経営基盤本部 安心安全担当マネージャー)
コーディネーター:
桑崎 剛氏(安心ネットづくり促進協議会 特別会員/熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭)
各企業が取り組んでいる情報モラル教育の啓発活動や安全教室を紹介。質疑応答では、スマートフォン購入時における窓口での適切な対応やスマートフォンやインターネット利用に関して多くの質問がありました。目まぐるしく変わる青少年のネット利用の課題に対し、保護者や関係者が適切な対応を考え、実践していく必要性を感じました。また、スマートフォンやSNSの使い方に関する講座を保護者向けにも実施してもらえないか、といったご要望もありました。