2016年3月10日、京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)で、「平成27年度 京都市立幼稚園PTA連絡協議会 研修会」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が協力しました。基調講演とワークショップを行い、約90人の方が参加されました。

京都市立幼稚園PTA連絡協議会 研修会

【目 的】
近年、デジタル機器(スマホ・タブレット)の普及が加速化し、私たちの生活にも色々な場面で浸透しつつあります。幼稚園の保護者の多くはスマホを持ち、子育てや仕事に利用されている状況下、それに伴う形で園児がスマホやタブレットに触れる場面も急増しているようです。スマホ等で利用出来る豊富なアプリは確かに便利ですが、デジタル機器を利用した子育てのメリットやリスクについては未知の部分が多いと思われます。将来、多様なネット機器(スマホ・タブレット、ゲーム機等)を学習やビジネスに利用する世代である子どもたち、それらの機器を「持った時」ではなく、「持つ前」あるいは「使い始め」に正しく知っておきたい点について学びます。

【テーマ】
幼児教育とネット利用のメリット・デメリット

【構 成】
1部 基調講演 (45分)
ネット社会の背景と幼児スマホ現状について理解する。

2部 「これからの子どものために」

基調講演で学んだネット利用の状とメリットを踏まえ、幼児教育とネット利用について、その状況とメリット・デメリットを話し合う。

・質疑応答
・総括コメント(講師より全体のまとめと今後の方向性についてコメント)

基調講演

「子育てとデジタル機器の関係は?」~ネット社会で育みたい子どもの気持ち~

講師:尾花 紀子
(安心ネットづくり促進協議会 特別会員/ネット教育アナリスト)

基調講演では、幼児期の子育てにおけるデジタル機器の扱い方について、保護者が気になっていることを『習慣』『成長』『発達』『可能性』という4つのポイントに分け、家庭や幼稚園で出来ることや考え方を具体例と共にお話しいただきました。
小学生のうちにデジタル教科書を扱うようになる世代の子どもたちだけに、「機器を使う際にしておきたいこと」を正しく知ることと、将来に影響を与えることも多い就学前の毎日の過ごし方について参加者と共に考える時間となり、第2部のワークショップがより活発になりました。

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研修会へ参加した保護者の主な感想

・出来ることから少しずつ実践していきたい。
・他の保護者の方のスマホの使用状況を知ることができ、有意義な時間だった。
・タブレットの使い方で悩んでいたので、家族で話し合う機会を持とうと思った。
・デジタル機器の使用をやめさせる方向でなく、どう付き合っていくかの方法を考える機会が持てた。
・家族でルールを作ったり、考えたりすることが大切だと思った。
フィルタリングやペアレンタルコントロールが自分でもできるということがわかった。
・スマホなどを使わせるのに、もっと危機感を持ち、親として守れることをしっかりするべきだと気付いた。