安心ネットづくり促進協議会では、インターネット社会における青少年の健全な育成ならびに保護に係る諸活動を進めております。  その取り組みの一環として、インターネット環境の急激な進展に伴い生じる様々な問題の解決に向けて、事例研究や調査・検証等実証的な調査研究に取り組んでおられる「国内を拠点として研究活動を行う教育機関や企業等の研究者」を対象に、「研究支援(助成)」を行っています。

当「2017年度 研究成果報告」は、「インターネットと青少年保護に関する研究」について2016年度研究支援事業として公募し、採用したもので、2018年2月に成果報告が行われたものです。

こうした研究の積み重ねが、またこれらの研究成果が、青少年のインターネット利用に関する諸問題への解決の一助となることを、関係者一同心より願っております。
本事業の遂行に当たり研究者の皆様方をはじめご支援ご協力いただきました多くの皆様方に、厚く御礼申し上げます。

2017年度研究 最終報告書

研究成果報告内容 ※研究者所属は申請時のものとなります〔敬称略〕
1研究テーマ「小中学生における病的なインターネット使用の実態把握及び、病的使用を促進する要因と予防に関わる因子の解明」
研究者

弘前大学大学院医学研究科附属子どものこころの発達研究センター
  高橋 芳雄

研究概要

小・中学生におけるPIU(病的なインターネット使用)とMIU(不適切使用者)の割合を明らかにする。
PIU・MIUとメンタルヘルス及びHIRQOL(思春期における子どもの健康関連QOL)の関係を明らかにする。

資料

pdfファイル「高橋先生資料」(PDF:1.3MB)

※論文版は後日掲載します

2研究テーマ「発達障害のある子どものインターネット依存と親支援」
研究者

鳥取大学医学系研究科臨床心理学講座  井上 雅彦

研究概要本研究はネット依存リスクの高さと困難性が指摘されている発達障害のある子どもと家族を対象に、依存に関連する障害特性、問題行動、親子関係などの関連性と成功事例の分析により、具体的な対応方法を検討する。
資料

pdfファイル「井上先生資料」(PDF:353kB)

※全文資料は後日掲載します。

3研究テーマ「炎上加担に至るメカニズムの検討―加担の状況と、「多数派」からの影響過程に注目して」
研究者

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部 社会心理学研究室
  唐沢 かおり

研究概要インターネット上で見られる炎上現象に焦点をあて、とくに「多数派」であることが非当事者の制裁行動(非難など)に与える影響を実験的に検討し、その生起メカニズムを解明する。
資料

pdfファイル「唐沢先生論文」(PDF:969kB)

4研究テーマ「高校生男子と成人男性におけるネット依存傾向と衝動性、自律神経系の関与について」
研究者

金沢大学附属病院神経科精神科  小野 靖樹

研究概要

若年者と成人のネット依存傾向者について、衝動性、自律神経系の関係について、アイオワギャンブル課題、Barratt Impulsiveness Scale、24時間心電図モニターを用いて評価する。

資料

pdfファイル「小野先生資料」(PDF:1.3MB)

※論文版は後日掲載します

※同研究成果については安心ネットづくり促進協議会に帰属するものではありませんが、他所での引用・援用等を行う場合は安心ネットづくり促進協議会のクレジットを入れていただきますようよろしくお願い申し上げます。

4名の研究者の方々には2018年2月27日(火)に開催された安心ネットづくり促進協議会 「2017年度研究発表会」において研究発表をしていただきました。