2013年7月3日(水)、神奈川県川崎市において川崎市PTA連絡協議会主催のICT学習会が開催されました。

川崎市内各地から650名を超えるPTAの役員(保護者等)の方々が集まり、講師による基調講演の後、スマートフォン・SNSに関する青少年の利用実態と対応について、総務省、企業や有識者の方々と意見交換を行いました。

(1)講演:

「スマホ時代を生きていく子どもたちのために」

講師: 竹内 和雄氏(兵庫県立大学環境人間学部 准教授(教職担当))

写真:竹内氏登壇の様子

高校生のスマートフォン所持が急激に増え、中学生でも、半数以上が携帯電話やスマートフォンを所持していたり、音楽プレイヤーなどを使ってネットに接続できたりと、子どもたちのインターネット利用が進んでいます。竹内氏の講演では、現在のそういった環境の中で、インターネット利用時間が増えることで、様々なトラブルに巻き込まれる危険性が増加するだけでなくケータイ依存がストレスにつながる可能性があること、対策として企業ができること、教育関係者ができること、保護者ができることをそれぞれが考え、協力し合っていくことが大事であるとのお話をいただきました。

また、竹内先生ご自身の体験や実例等を交えて、保護者として知っておくべきことや注意すべき点などわかりやすくお話しいただいた他、インターネット上で起きている問題の背景には子どもたちの"心"の問題が潜んでおり、技術開発や法的な規制だけでなく、家庭の中での話し合い等、子どもたちの問題に向き合っていくことがとても大切であることをお伝えいただきました。

(2)会場トークセッション:

「スマホ世代の子どもたちと向き合うためには」

◆パネリスト:
竹内 和雄氏(兵庫県立大学環境人間学部 准教授(教職担当))
玉田 康人氏(総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政課 課長)
西 雅彦氏(株式会社ディー・エヌ・エー カスタマーサービス部 部長)

◆コーディネーター:
曽我 邦彦氏((社)日本PTA全国協議会 元会長)


総務省や企業が取り組んでいるICTリテラシー向上に向けた取り組みや啓発活動等を紹介。質疑応答では、年代別の利用分析はもっと詳細に行った方がよいのではと言った意見、掲示板やtwitter等への書き込みのリスクに関する質問が上がりました。また、スマートフォンの便利な使い方を子供に考えさせる機会を作っていくことが大切であることや、ケータイやスマートフォンを賢く使うことや時代の流れ・子どもの成長段階に沿って継続的に取り組んでいくことが大切であるとのご意見をいただきました。

写真:パネルディスカッションの様子