2014年2月18日、神奈川県川崎市「ミューザ川崎シンフォニーホール」において、文部科学省委託事業 ネットモラルキャラバン隊「川崎市PTA連絡協議会 ネットモラル研修会」が開催され、安心ネットづくり促進協議会が共催しました。同研修会では川崎市PTA連絡協議会関係者によるワークショップを行い、約60人の方が参加しました。

川崎市PTA連絡協議会 ネットモラル研修会

ワークショップ

子供の情報モラル、リテラシー向上のために「子供に伝えたいメッセージ」

コーディネーター:
佐和 伸明氏(柏市教育委員会 柏市立教育研究所 指導主事)

実機体験・ミニ講演:
西 雅彦氏
(株式会社ディー・エヌ・エー マーケティング本部 カスタマーサービス部 部長)

ファシリテーター(五十音順):
朝倉 孝之氏
(株式会社ディー・エヌ・エー マーケティング本部 カスタマーサービス部 部長)
石原 友信氏(安心ネットづくり促進協議会 事務局長)
市野 敬介氏(特定非営利活動法人企業教育研究会 事務局長)
菅野 泰彦氏(アルプスシステムインテグレーション株式会社)
齋藤 長行氏(青山学院大学 HiRC客員教授)
西  雅彦氏
(株式会社ディー・エヌ・エー マーケティング本部 カスタマーサービス部 部長)
松原 徳和氏
(株式会社情報通信総合研究所 社会公共システム研究グループ 副主任研究員)
吉岡 良平氏(一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構 事務局長)

冒頭、同連絡協議会・小原会長より「子供達は、インターネット社会を遊び場としている。今日の研修会ではスマートフォンを利用し、SNSを体験し、子供達のインターネット感覚を体感し、何が楽しいと感じて、何が危ないと感じるかを学んでください。」とご挨拶をいただきました。

株式会社ディー・エヌ・エー西氏により、子供たちが使うSNSサービスの実機体験と楽しいコミュニケーションに潜むリスクを知るために、いくつかのトラブル事例が紹介されました。
実機体験では、まず、参加者でネット依存度チェックを実施。ネット依存度チェックに引続いてコミュニケーションアプリでのグループ会話やスタンプでの感情表現を体験いただきました。参加者はスマートフォンでのコミュニケーションに夢中となり、インターネット利用の楽しい面を感じていただきました。
トラブル事例では、インターネット上での言葉の使い方や既読依存、健康被害などの事例が紹介されました。

講師 西雅彦氏ミニ講演の様子

実機体験とSNSでのトラブル事例を元に、参加者によるワークショップが行われ、各グループでは子供たちへどのようなメッセージを伝えるのか、活発な意見交換が行われました。「子供たちに伝えたいメッセージ」として、「コミュニケーションは人への思いやりから」「本当に伝えたい気持ちは顔を見て」「子供に正しく使わせるには、大人が正しい知識を身につけ指導する」といった、多くの意見が出されました。

参加者による実機体験の様子ワークショップの様子①ワークショップの様子②参加者による発表の様子

コーディネーターの佐和先生からは、「情報モラル感覚は日常のモラル感覚と同じであり、子供に伝えていくメッセージは環境や状況によって異なる。今回のディスカッションをヒントにして、各家庭に持ち帰って欲しい。」と締めくくられました。

講師 佐和伸明氏の講演の様子