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諸外国の法制度、及び対策状況 1.諸外国の法制度

諸外国の法制度、及び対策状況 2.諸外国における児童ポルノ対策トピックス

諸外国の法制度、及び対策状況

2.諸外国における児童ポルノ対策トピックス

ドイツ情報 連立与党がアクセス・ブロッキング法の廃止に合意

(現在、記事元のURLが見つかっていません。判明次第、掲載します。)

1.ハンデルスブラット紙「連立政権幹部はブロッキング法を片付けた」
インターネット上の児童ポルノに関するブロッキングの議論はようやく片付いた。キリスト教民主同盟・キリスト教社会同盟(CDU/CSU)とFDPの幹部は火曜日(5日)、前政権によるブロッキング法を廃止(kippen)すると決定した。同法は、ネット上の児童ポルノサイトへのブロッキングを規定していが、これには、特にインターネットユーザーから反対の嵐が巻き起こっていた。CDU/CSUFDPは連立協定において、まずはブロッキングを実施せず、更なる方策を決定するためには1年間はサイトの削除を試行することとで合意していた。
2.FDPプレスリリース「インターネット上のブロッキングはようやく片付いた」
インターネット上の児童ポルノサイトの削除、及びアクセス・ブロッキング法の廃止に関する連合(CDU/CSUのこと)と自由民主党との合意について、FDP連邦議会院内会派の法制報道担当のクリスティアン・アーレントは以下の通り語った。
FDP連邦議会院内会派は、前政権のアクセスブロッキング法を廃止するという昨日の合意を歓迎する。ここ数年で拡張されたインターネットサイト削除のためのインフラはうまく機能している。この削除の取組の成果は、FDPが要求してきた「ブロッキングの代わりに削除を」が正しかったことを示している。それだからこそ、我々はインターネット・ブロッキングがついに片付けられたことを嬉しく思っている。
FDPは、インターネット上のブロッキングに対して常に激しく抵抗してきた。何故なら、ブロッキングは、児童ポルノとの闘いにおいては手段としては役に立たないからである。インターネット上での児童に対する暴行の描写(Missbrauchsdarstellung)は、包括的な削除戦法によってのみ対抗できるのである。これについて、我々は連立相手をようやく納得させることができた。
被害者はこれによって持続的に助けられるのである。何故ならば、削除のみが、インターネット上でのこの恐るべき行為の後に児童がずっと被害者であり続けることを防ぐからである。

ドイツ情報 連邦政府は「ブロッキングではなく削除」の方針を閣議決定(4月13日連邦政府プレスリリース)

URL: http://www.bundesregierung.de/nn_1272/Content/DE/Artikel/2011/04/2011-04-13-loeschen-statt-sperren.html(独文のみ)

○連邦政府は、コミュニケーションネットワークにおける児童ポルノと闘う。将来的には、禁止されているインターネットサイトは例外なく削除されるだろう。児童虐待との継続的かつ効果的な闘いは、(我々の)政治的な責任であり、同時に法治国家としての要請である。
2009年の連立協定においては、犯罪にあたる(画像の)提供(kriminelle Angebot)へのアクセスをブロッキングするのではなく、できる限り速やかに削除することが合意されていた。それ故、児童ポルノに関する内容を含むインターネットサイトは、1年間はブロッキングされずに削除されてきた。
これまで、連邦刑事庁及び各州の警察機関は海外の所管官庁やインターネット関連自主規制機関と積極的かつ密接に連携し、この問題に取り組んできた。
○インターネットサイトの削除による大成功
この方法への評価は、インターネットサイトの削除について、(当該サイトの)大部分を1ヶ月以内にネットから切り離すことができたというものであった。
故に、連邦政府は、将来にわたり削除、つまり「ブロッキングではなく削除」、に専念することを決定したのである。所要の法的対応が現在、検討されて(ergriffen)いる。
○方針の決定
その土台として、連邦内閣は相応の方針(Eckpunkt)を決定した。今後、連邦司法省が法案を準備し、閣議決定のため内閣に提出することとなる。

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