ILAS検討作業部会では、総務省がILAS(Internet  Literacy Assessment indicator for Students /青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標)の取り組みにより定義をした7項目のリテラシー分類をもとにして、小学生から大 人まで短時間で実施ができるテスト及び解説集を開発し、全国の保護者1,286名、高校生759名、中学生795名、小学生258名、合計3,098名を対象としたインターネット・リテラシー実態調査を実施し、調査結果を最終報告書として公開しました。

2014年度 青少年と保護者におけるインターネット・リテラシー調査 安心協ILAS 最終報告書

pdfファイル2014年度 最終報告書_サマリー版(PDF:361kB)

pdfファイル2014年度 最終報告書_本編(PDF:906kB)

安心協ILASの活動総括

 本活動は昨年度7月の作業部会立ち上げ以降、協議会関係者の「青少年インターネット健全利用」への啓発意欲とPTA(日本PTA全国協議会・全国高等学校PTA連合会)等の多大な協力によって、昨年度に引き続き約3千人規模(全体の協力者数3,098名:保護者1,286名、高校生759名、中学生795名、小学生258名)のテスト実施から分析までのとりまとめにつなげることが出来た。結果として、総務省が定義したリスク分類を具現化した7項目のリテラシー分類をもとに作成された昨年度の設問内容を、最新事象への刷新を行い、小学生から大人まで実施可能かつ短時間で回答できるテスト及び解説集の完成と、各対象のインターネット・リテラシーの分析が出来たことは大きな成果と言える。

 さらに、当協議会参画企業ソフトバンク社が提供するサービスである「Yahoo!あんしんねっと」において、安心協ILASを援用しタブレット教材として地域の行政機関と連携して、小中学生の情報授業の前後での効果検証に活用する事例が始まる等、この活動が地道に広がりつつある。

啓発活動との連携について

本報告書「3.調査結果総論(7ページ~15ページ)から考察した場合、以下の4つが考えられる。

・インターネット利用の初期段階(利用なし~利用半年間)では、リテラシーが低い傾向にあり、トラブルが起きやすいことが想定される。

・インターネットをまったく利用しないのではなく、ある程度の利用経験があり、また利用し過ぎず、適度に利用をコントロール出来ている青少年は、正答率が高いと言える。

・青少年、特に小学生においては、法律関係(著作権)の設問の正答率が低かったことから、専門的な用語や日常的に利用していない事業に関する理解が不足していると思われる。

・最新の事象をテスト化したことにより、学齢や利用経験に依らない結果がみられた。これは、最新の事象の経験値(年数)は、保護者と青少年の間、並びに高校生と中学生の間でも変わらないことが考えられる。

上記のことから、「家庭や学校等で話し合う機会を設けて、適切に利用時間をコントロールすることを推進すること」、「青少年の啓発研修会において、専門的な用語(法律等)を丁寧に説明すること」また「保護者や青少年の研修会において、最新の事象を出来る限りタイムリーに伝達していくこと」が必要であり、安心ネットづくり促進協議会の啓発活動と連携していくことを進めていく。

「安心協ILAS」テスト及び解説集

pdfファイル安心協ILAS2014 テスト(小学生)表紙(PDF:536kB)

pdfファイル安心協ILAS2014 テスト(小学生)中面(PDF:928kB)

pdfファイル安心協ILAS2014 解説(小学生)表(PDF:999kB)

pdfファイル安心協ILAS2014 解説(小学生)裏(PDF:1.1MB)

pdfファイル安心協ILAS2014 解説(中高生)(PDF:382kB)

pdfファイル安心協ILAS2014 テスト(保護者)(PDF:346kB)

pdfファイル安心協ILAS2014 解説(保護者)(PDF:382kB)