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調査企画作業部会

主査: 七海 陽(相模女子大学准教授)

インターネットの違法・有害情報が青少年に与える影響について、1.暴力・いじめ、2.性意識・性行動、3.自殺、4.依存の観点から、調査を実施した。さらに、上記観点に留まらず、青少年の安心・安全な利用環境の整備に向けた研究に対する支援を実施しています。
(旧名称:調査検証作業部会)

ネット利用の低年齢化対策サブワーキング 2016年度 報告書

近年、乳幼児や小学校低学年の児童がスマートフォンやタブレット端末等に接する機会は増加の一途をたどっており、知育・学習教材として活用されるケースの他、貸し与えられた保護者の端末で動画視聴やゲーム等を長時間行う子供も出てきている。
このような時事課題を受け、安心ネットづくり促進協議会(以下:安心協)では2015年10月より調査企画作業部会内に「ネット利用の低年齢化対策サブワーキング」を設置し、乳幼児から小学3年生までの児童の保護者を対象に『低年齢層の子供のネット利用実態と、その保護者の意識実態調査』を実施した(2015/12/7~2016/1/25)。本年度はその結果を経て、保護者向けの啓発資料作成、展開を行った。
調査結果と啓発資料は、青少年や保護者のインターネット・リテラシー向上に取り組む当協議会及び会員企業・団体等の各地での普及啓発活動や、安心安全サービスの提供・改善につなげていくとともに、同様の取り組みを行う全国の自治体・学校・団体・事業者の活動促進ツールとなることも目指している。

低年齢層の子供のネット利用実態と、その保護者の 意識実態調査アンケート報告について

スマートフォンやタブレット端末等に、幼児や小学校低学年の児童が接する機会が増えており、学習教材として活用されるケースの他、保護者の端末を借りて動画視聴やゲーム等を長時間行う子供もいます。

このような時事課題を受け、幼児・児童および保護者のネット利用の実態を把握し、低年齢層に向けての啓発手法・テーマ等を検討するために安心ネットづくり促進協議会では低年齢層の幼児、児童のネット利用実態把握、低年齢層の保護者のネット利用実態把握のためのアンケートを実施、とりまとめを行いました。

インターネット使用が青少年に及ぼす悪影響に関する実証調査【最終報告】(公開日:2014年3月12日)

従来、インターネット使用の悪影響が心配されてきましたが、この因果関係の真偽や、対策の効果に関する実証研究は手薄い状況でした。そこで、実証研究が乏しかった、(1)いじめ・暴力、(2)性意識・行動、(3)自殺、(4)依存の4つの問題について扱うこととし、4班の研究者グループにそれぞれに関する研究実施を委託しました。
研究者グループは、2009年度から3年間にわたり調査を実施し、昨年2013年1月には、2010年度までの2年分の調査データの分析結果を、中間報告として公開しています。
今回の最終報告書は、2011年度のデータを加え、3年間を通じての成果を報告するものです。

2010年度までの実証調査の結果【中間報告】(公開日:2013年1月28日)

ブログやSNSなどの多様なコミュニケーションサイトによる、青少年の日常的な情報接触機会や情報発信機会の増加がもたらしたメディア環境の変化は、青少年にとってプラス面だけでなく、「いじめ」等の社会性へのマイナス面の影響をもたらすとされています。

昨今の調査研究分野においては、国内外ともに現状の実態把握を目的としたものが多く、インターネットと青少年の社会性について実証的な調査研究を実施し、一定の定量性を持って分析を行った研究成果は非常に少ない状況です。

これらの社会性のうち、もっとも深刻な問題と考えられる①いじめ・暴力、②性意識・行動、③自殺、④依存との青少年のインターネット利用との関係性に関する2009年度から2011年度の3年間で実証的な基礎データを収集し、研究を行いました。