中学１年生のマサオくんは最近、スマートフォンを買ってもらいました。購入したときに、販売店で携帯電話会社のフィルタリングを利用する契約にしたので、有害なサイトにはアクセスできないから安心と考えて、様々なサイトを自由に閲覧していました。ところがなぜか、多量の迷惑メールが届くようになり、中には恐喝まがいの高額請求メールも・・・・どうしてこのようなことになったのでしょうか？

原因は、マサオくんが無線LAN（Wi-Fi）接続を利用してインターネットを使っていたから。フィルタリングが有効であればアクセスできないはずのサイトを閲覧し、無料会員登録などによりメールアドレスを相手に知らせてしまったことによると考えられます。

【１】無線LAN利用時の注意点

スマートフォンは、携帯電話会社が提供する回線だけでなく、フリーのアクセスポイントなどを通じて比較的容易に無線LAN（Wi-Fi）接続が可能です。
無線LAN（Wi-Fi）は、大容量でスピードも速く、動画を見たり大きなファイルをダウンロードしたりするのには適していますが、フィルタリングサービスを利用していないと不適切なサイトへアクセスしてしまう可能性があります。

【２】アプリケーション利用時の注意点

スマートフォンでは、アプリケーションからもインターネットに接続することができ、フィルタリングを正しく設定してないと不適切なサイトへアクセスしてしまう可能性があります。また、そもそも青少年には不適切なアプリケーションも多くあり、フィルタリングや機能制限を行っていない場合、簡単にインストールできてしまいます。

【３】対策

有害情報などへのアクセスを防ぐため、フィルタリングサービス（※１）を利用しましょう。

（青少年インターネット環境整備法 では、18歳未満の青少年が利用する携帯電話については、保護者が不要の申出をしない限り、フィルタリングの利用が条件となっています。）

　携帯電話会社が提供するフィルタリングを利用すれば、無線LAN接続でも有効となるフィルタリングや子供の学齢に応じたレベル設定や、カテゴリー別の閲覧可／不可の選択が可能です。フィルタリングの設定を確認するとともに、成長に合わせて子供と話し合いをしながら適切に変更をしてあげましょう。
　また、アプリについても、ダウンロード制限やインストール済みのアプリの起動制限を行うことが可能です。

※1 　携帯電話事業者が提供するフィルタリングサービスの主な機能一覧

各社のサービス名称は、「あんしんフィルター」に統一されました。
詳しい内容は、携帯事業会社に確認してください。

※２
アップル「iOS」の機能制限機能
グーグル「Playストア」の保護者による使用制限機能　など