中学3年生のサトミさんは、スマートフォンアプリが便利で大好きです。無料・有料を問わず、様々なアプリをダウンロードして活用しています。ただ最近、知らない業者から届く広告メールがどんどん増えているのです。どうしてこのようなことになっているのでしょうか?

原因は、サトミさんがアプリの利用条件やプライバシーポリシー等をよく読んで確認することなく、何でも気軽にダウンロードしていることにあったようです。

自分の判断でアプリを利用するような使い方をするようになったら、スマートフォンのサービス構造を理解することが大切です。

従来のケータイとは異なり、スマートフォンは携帯電話事業者のみによるサービスで成り立っているわけではありません。アプリケーション提供者やアプリ提供サイトの運用者など、多くの事業者がサービスを提供しています。

例えば、広告主からの広告収入等によって収益を得ることで、無料提供することができるアプリもあります。このような場合、アプリに組み込まれたプログラムなどを通じて、利用者情報が情報収集事業者や広告配信事業者等へ送信される場合もあるのです。そういった条件のあるアプリの場合、悪質なアプリでない限り、利用者情報が利用される旨が必ずどこかに明示されています。

図解【スマートフォンのサービス構造】
※総務省「スマートフォン プライバシー ガイド」より引用

スマートフォンには電話番号、メールアドレス、通信履歴、サイト閲覧履歴、アプリの利用履歴、位置情報、画像・動画など、様々な利用者情報が蓄積されています。アプリによっては、これらの情報が広告配信事業者等に送信され、利用者の趣味・趣向に応じた広告表示に利用される場合もあります。このように利用者情報が収集・送信されて第三者に利用されることについてプライバシー上の不安がある場合、アプリの機能や評判、提供者など、アプリの信頼性が判断できる情報を自ら積極的に入手しましょう。それでも不安な場合には、利用を避けることも大切です。

また、アプリをダウンロードしたり起動したりするタイミングに、収集される利用者情報に関する利用許諾を求める画面(「××情報を送信していいですか?」のような画面)が表示される場合があります。利用許諾画面や利用規約等において、収集される利用者情報の範囲などをよく確認し、内容を理解したうえでしっかり考えてから同意し、利用するよう努めましょう。

他にも、携帯やスマートフォンのGPS(位置情報)機能がオンになった状態で撮影された写真の画像ファイルには、撮影した場所の位置情報が一緒に記録されます。それをSNSなどのインターネット上に公開すると、自分の行動や自宅の場所などが他人に知られてしまうことがあります。端末の設定を確認して利用しましょう。

【参考】 総務省「スマートフォン プライバシー ガイド」