日時
2015年12月09日 (水) 10:00-17:30
会場

内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省

 全国9ヶ所でワークショップ形式の議論を実施し、北海道・長野・石川・神奈川・東京・大阪・奈良・福岡・大分からそれぞれ代表者1名を選出し、福井・沖縄からの招待参加を含め、合計11名による高校生ICT Conference2015サミットを経て、最終報告会にサミット参加の高校生から代表者2名が、内閣府「第29回 青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」、総務省、文部科学省、経済産業省において、高校生ICT Conference2015で得られた成果を提言として発表しました。

高校生ICT Conference 2015 最終報告会 開催概要

場所:

〔内閣府 中央合同庁舎 第4号館〕
 〒100 -8970 東京都千代田区霞が関3-1-1
〔総務省 総合通信基盤局 中央合同庁舎 第2号館〕
 〒100-8926 東京都千代田区霞が関2-1-2
〔文部科学省 生涯学習政策局 〕
 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-2
〔経済産業省 商務情報政策局 〕
 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1

テーマ:

言いたい!イマドキのネットのルール&マナー!!
 ~ 高校生のボクたちだから ~

報告者:【大阪府】羽衣学園高校 3年 女子
【福岡県】福岡県立香椎高等学校 2年 男子

参加人数:

参加生徒:2人 引率者:2人、随行者:5人
合計:7人

タイムテーブル:

 

10:00-12:00 内閣府「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」発表・質疑
13:30-14:30 総務省にて意見交換
15:00-16:00 文部科学省にて意見交換
16:30-17:30 経済産業省にて意見交換

【高校生による提言】

『言いたい!イマドキのネットのルール&マナー!! ~高校生のボクたちだから~』

「高校生だからできる好循環サイクル」

1.大人が作ったルールに対する高校生の意見
・ネット・スマホを使っている人にとって、禁止するルールが本当にいいことか
・いま存在しているルールの意義を、当事者が理解しているか
・いま作られているルールがネット社会で起きている問題の根本部分に直結しているか
・大人がつくったルールにもかかわらず、大人たちが守ることができていない

(1)いま存在しているルール(2例)と問題点
(a)中学生以下スマホ保持禁止
⇒SNSなどの使用により問題に巻き込まれないため。

(b)夜9時以降使用禁止
   ⇒依存問題への対処法として。

しかし、中学生以下であっても音楽プレイヤーとして使用しており、禁止は守られていない。また、夜9時までは使用してよいという解釈により、依存問題は解決していない。
ルールがあるにもかかわらず、逆効果になっている。ルール自体が問題の根本に結びついておらず、課せられている側が意義を理解できていないため逆効果。学ぶ機会を奪い、メリットも無くしてしまう。

(2)ルールを守ることのメリット
ルールを守れば、スマホやネットはとても便利なものである。例として、目的地までの道順を調べたり、クラスの連絡網を回したりするなど活用されている。ポイントは、ルールの具体化と意識改革である。

2.高校生が考えた対策「意識改革サイクル」
高校生の私たちが考えた対策は、「意識改革サイクル」というもの。このサイクルは、「体験」「意識納得」「発信」の3つから成り立つ。

●「体験」・・・詐欺サイト体験アプリや、学校教育としてのモラル授業を徹底していく。
さらに新しい制度として、スマホを持つ際に「受講証」や「免許証」を持つ。この免許証等を持つことによって、中高生がスマホ・ネットのトラブルに巻き込まれないことや、モラルの徹底につながっていくと考える。

●「意識納得」・・・先の「体験」において、高校生が危険な体験をすることで、リアルな恐怖感や被害体験を体感することができる。それによって、高校生自身の本格的な学習意欲が出てくるのではないかと考える。危機意識やルールの意義意識の向上が考えられ、最終的には高校生がいま存在しているスマホ・ネットのルールに納得すると共に、これからの新しいルールが生まれる。

●「発信」・・・高校生が一番、力を存分に発揮できるパートである。主体的な行動により、スマホ保持者自身が責任感を持って使用することができる。
現在、日本では高校生のスマホ保持率が80%を超えており、またSNSなどによる広範囲なつながりもある。このようなスマホのメリットは、高校生だからこそ最大限活かすことができる。

高校生が直接発信するということをポイントにして、以下に3つの具体例を挙げる。

(1) 啓発動画
高校生ならではのリアルなシナリオを作り、見ている人に共感を得てもらえるような、高校生なりの面白い動画を作って、皆にわかりやすいシンプルなものを作りたい。SNSなどを利用して広範囲に啓発が可能。

(2) 大人と子供の学習会
ICTカンファレンスに参加して、このような場の大切さを実感した。これを発展させ、大人と子供が同じ立場で話し合うことにより、お互いの考えを理解できるのではないかと考える。

(3) 出前授業
高校生にとっては復習になり、小中学生にとっては新たな体験になる。これを地域行事として発展させ、講習会や講演会を行い、地域全体がモラルを徹底できる。


●「意識改革サイクル」の特長
 「体験」「意識納得」「発信」と言うサイクルの特長は、SNSなどスマホのメリットを活かして広範囲にいきわたらせることができ、発信がまた新たな誰かの体験となることで、継続的に行えるということである。

また、「意識納得」から「発信」の間にルールを具体化できる。実際にルールを課せられるだけではなく、高校生自身がルールに対して意識納得をすることで、ルールがどう変わっていくべきかということを考えるきっかけにもなる。


3.高校生が思う、大切なこと
高校生の私たち自身が考える大切なことは、次の3点である。

(1)いろいろな立場の人が共に取り組む
現在のスマホ・ネットのルールは、大人が作り、子供に守るように言っているものである。大人と子供が対等の立場に立ち、守ることができるルールやマナーを新しく見直していかなくてはいけない。

(2)具体的な対処法を実行する
今回のICTカンファレンス等で話し合われた内容を基に、様々な対処法ができてくると思うが、それを作るだけではなく実際に日本全国で実行を徹底していくことが、意識の向上につながる。

(3)ネット世界とリアルの表裏一体性を理解する
ネット・スマホのルールを作っていく中で最後に大切になってくるのは、大人と子供のリアルなコミュニケーションである。ネット・スマホについてどうしていくべきか、子供と大人が一緒に考えていくことが大切である。

4.まとめ
スマホには様々なリスクがある反面、メリットもたくさんある。これを生かし、リスクを無くしていくことが大切である。その際には、ルールだけでなく保持者のモラルも必ず必要となってくる。ルールを作る大人と、保持者である中高校生が共に協力してメリットを活かしていくことが、より良いスマホの利用につながる。より良い社会は目の前に、スマホと共に。


 

内閣府「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」出席・発表

内閣府「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」において提言の発表を行いました。

「具体的な高校生からの直接発信ということで、啓発動画、大人と子供の学習会、出前授業など実体験に基づいて説得力ある提案をしていただいたものと思う。このテーマについては、高校生のほうがよりよくスマホなどネットワークについて理解していることが相対的にあるので、世代交流の形でのこういう学び合いが高校生から提案されたことは、大変心強く感じた。」
「ここに参加したことはいい経験になると思うが、ここだけで終わらないように、生徒会やサークルで輪を広げていってもらって、横の広がりにも貢献してほしい。物事を変えるというのは大変なことであるが、高校生が力を合わせると動かせるし、せっかくネットがあるのだから、それを使ってこうしたいい発想を広げて、地に足を着いたような活動になっていってくれたらと思う。」
とのお言葉もいただきました。

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※提言発表と質疑の詳細はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 開催報告書・質疑録(PDF:733kB)をご参照ください。

また、提言発表の内容はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 プレゼン資料(PDF:1.3MB)をご参照ください。

総務省 意見交換

総務省において提言の発表を行いました。

出前授業や啓発動画の実例ヒアリング、一般の高校生はネットのリスクについての知識はどれくらい当たり前に持っているか、という質問や、コミュニケーショントラブルへの対応や時間を決めるなどの色々なルール作りについて等の意見交換が行われました。

「総務省は通信をやっているということもあり、インターネットの利用については、大人子供を問わず安全に使ってもらえるよう常に考えながら仕事をしている。講習や研修だけではうまくいかないと思うので、今回のプレゼンテーションを含め、高校生ICTカンファレンスという活動自体に期待を持っていきたい。色々な地域で今回のような活動を自立的にやっていく機会がもっと広がっていけばよいと考えている。もう一つのキーワードは自発性、自律自走型。総務省は、これからも皆さんの活動をできる限りお手伝いしていきたい。皆さんもこれから身の回りで広めていくことに努めていってください。」
とのお言葉もいただきました。

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※提言発表と質疑の詳細はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 開催報告書・質疑録(PDF:733kB)をご参照ください。

また、提言発表の内容は pdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 プレゼン資料(PDF:1.3MB)をご参照ください。

文部科学省 意見交換

文部科学省において提言の発表を行いました。
地方公共団体や学校などが策定した独自のルールづくり、例えば「夜9時以降の使用禁止」や「中学生以下スマホ所持禁止」というルールに対してや、スマホへのフィルタリング設定のメリット・デメリットについて等の意見交換が行われました。
「ICT教育は文科省としても重要な問題なので、対応について一緒に考えていきたい。参加された高校生の皆さんには、実践をしていっていただきたい。」
とのお言葉もいただきました。

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※提言発表と質疑の詳細はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 開催報告書・質疑録(PDF:733kB)をご参照ください。

また、提言発表の内容はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 プレゼン資料(PDF:1.3MB)をご参照ください。

経済産業省 意見交換

経済産業省において提言の発表を行いました。

「納得感を持って高校生が自らルールを体得するということは大切だと思う。」
「時間を見るのも時計より携帯、計算、音楽、すべてスマホを使っていて、メリットというときりがないほど生活の一部になっている。禁止することは無理なのではないかと思う。いかにリスクをなくしてメリットを考えるかのほうが大切だと思う。」
「ゲームについて課金や依存をはじめ、どのような問題意識を持っているのか、教えていただきたい。」
など様々な意見交換が行われました。
また高校生からアプリやサービスを提供する事業者への提言もありました。

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※提言発表と質疑の詳細はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 開催報告書・質疑録(PDF:733kB)をご参照ください。

また、提言発表の内容はpdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 プレゼン資料(PDF:1.3MB)をご参照ください。


また、代表となった2校のホームページにも報告会模様が報告されていますので参照ください。

◆福岡県立香椎高等学校
高校生ICT Conference最終報告会

◆羽衣学園高等学校
高校生ICTカンファレンス代表提言~本校生徒が省庁で意見発表を行いました!

「開催報告書」他

pdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 開催報告書・質疑録(PDF:733kB)
高校生ICT Conference2015 最終報告会の開催報告書及び質疑の内容がご覧いただけます。

pdfファイル高校生ICT Conference2015 最終報告会 プレゼン資料(PDF:1.3MB)
 高校生ICT Conference2015 最終報告会での提言資料がご覧いただけます。