- 日時
- 2017年10月15日 (日) 11:00-17:00
- 会場
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とかちプラザ
(帯広市西4条南13丁目1)
高校生ICT Conference 2017 in 帯広 開催概要
日時: | 2017年10月15日(日) 11:00-17:00 |
場所: | とかちプラザ |
参加人数: | 熟議参加生徒 13人 |
参加校: | 北海道帯広南商業高等学校 北海道釧路明輝高等学校 北海道士幌高等学校 (順不同) |
高校生、教員、企業関係者など29名の参加者を得て、「高校生が考える心豊かな生活 ~ ICT×(家族・学校・地域)~」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
開会挨拶
十勝毎日新聞社 取締役デジタルメディア局長 伊東 肇 様
高校生 ICT Conference の意義や目的とあわせて、本日の流れを紹介しました。
来賓挨拶
総務省北海道総合通信局 情報通信部電気通信事業課長 宮腰 宗一 様
IOT/ICTに関する総務省の取組を紹介いただきました。
第一部 事業者講演
「ICT利活用と心豊かな生活 ~未来を想像する3つのヒント~」
エースチャイルド株式会社 代表取締役 西谷 雅史 様
ICT利活用、心豊かな生活、未来のICTというキーワードを元に、5年後、10年後の未来を想像するにあたっての最新技術の紹介や、テーマを的確に捉え、じっくり突き詰めて議論し、エッセンスをのがさないという熟議にあたっての心構えなどをお話しいただきました。
参加校 学校紹介 及び グループ分け
参加学校ごとに簡単な自己紹介を行いました。また、ファシリテーターの方々も自己紹介を行いました。自己紹介で少し緊張感も和らぎました。その後、3つにグループ分けしました。
第二部:熟議
グループに分かれ、十勝毎日新聞社、ワンエックス、帯広コア専門学校の方々がファシリテーターとなり、熟議を開始しました。
高校生たちは、心豊かな生活のためにICTをどのように活用するのか、自分たちが考えていることをそれぞれ発表し、活発に意見を出し合いました。それぞれが考える心の豊かさや、ICTの活用方法等について付箋紙に記載していき、分類分けしながら付箋紙を模造紙に貼り付けていく中で、さらに意見を出し合いながら各グループでまとめて行きました。
第三部:グループ発表 (各グループ 3分程度)
各グループでは、スクリーンに映したプレゼンテーション資料と模造紙を活用しながら発表を行いました。
その後、引率の先生と各校の生徒代表が集まり、11月3日の東京サミットに行く代表校を選ぶ投票を行いました。その結果、北海道釧路明輝高等学校が代表校に選ばれました。
(グループ発表概要)
【A班】グループ名「梅干し」 テーマ「笑って暮らせる社会を目指して…」
・自分の心に余裕があるから共感することができて、笑顔になれる。
・個人の豊かさとは、他の人のことで豊かになれる、幸せを心から感じられること。
・それを地域に生かしていくために共有するということで、イベント、ボランティア、挨拶をすることなどで地域創生を行っていく。
・総合すると人との関わりが大切だと言うことに気づいた。
・人との関わり、心の豊かさとは他人とコミュニケーションをとること、笑顔で暮らせること。
・そのためにICTを活用し情報の共有を図る。特に危険な情報への対応が必要。
・将来的に道路を歩いているときに360度が見渡せるようになれば、車にひかれる可能性も低くなる。
・警察等と情報共有することによって、事件・事故を防ぐことができる。
・身近なケースでは、学校でヘアーアイロン使用禁止だが、そのときにカメラを設置して先生が来るのを早く察知できるとか。
・危険に対応することで安心・安全が確保されれば、心の豊かさにつながっていくと思うので、安心と安全が大事。
【B班】グループ名「いぬ」 テーマ「家族とICT」
・心の豊かさのために大切なのは家族でのICT活用。
・家族とつながり何かあれば相談できる。家族みんなで過ごす。そのためにICTを活用する。
・何かあったときに家族と簡単に連絡できれば、災害時や他のことにも使えるので、これが大切。
・そのためにスマホを利用する。
・例えば離れて暮らす祖父母たちと顔を見ながら会話することもできる。きれいな写真のやり取りもできる。
・だが、スマホを使えない人もいる。
・スマホを使えない人のために、スマホの使い方を教える教室を開く。家族内で教える。
・将来的には、思っただけでスマホの画面が変わったり、簡単に操作できるようになればいい。
・結論は、ICTを利用することで、家族とつながるきっかけとなる。
【C班】グループ名「I Can Try」 テーマ「さまざまな目線で日本を活性化!」
・ICTはスマホやドローン等あるが、ICTでできることといえば情報共有。
・TwitterやInstagramなどのSNSを利用したり、インターネットで調べたりなど沢山のことができる。
・私たちが考えた案は、さまざまな目線で日本を活性化!
① 地元目線
・地元の釧路市は、一般の方からは何もないイメ―ジだが、釧路市民からすると世界三大夕日の一つとされるほど夕日がきれい、湿地の生態系を壊さないようにと制定されたラムサール条約で登録されている釧路湿原、という釧路の良いところがある。
・その釧路市の良いところをSNSを通して発信し、釧路を活性化したい。
② 子ども目線
・5歳の子どもで考えてみると、一般目線で見ると危険なところにすぐに行きたがる、やきもち焼きなど挙げられるが、子ども目線で見ると、好奇心旺盛で小さな穴があれば入りたくなる、親があまり関わってくれなくて、悲しい、寂しいという気持ちがある。
・その子ども目線をドローンなどを使って撮影し、SNSなどで広めると子ども目線に対する理解が深まると思う。
③ 高齢者目線
・私の祖母は機械音痴で携帯の操作とか聞いてくる。お節介で電話をしてくるのに、かけ直したら電話に出ない。
・私の祖母を活性化するには、TwitterやInstagramなどのSNSの利用を説明して、祖母に限らず高齢者がSNSを利用することで、孫のことを電話しなくても分かるように共有できたら良いと思う。
・結論として、さまざまな目線から見て物事を理解し共有することで、日本を活性化し、総合的に心を豊かにすることができるのではないかと考えた。
その後、参加生徒により、11 月3 日に開催される東京サミットに行く代表校の選定投票を行い、北海道釧路明輝高等学校が代表校に選出され、発表されました。
講評:帯広コア専門学校 副校長 情報系学科主任 阿部 肇 様
「限られた時間の中で他校の生徒と議論し、まとめ、発表するのは大変なことだったと思うが、真剣に議論をする姿を見て大変うれしく思いました。私が就職した当時はインターネットも無い時代。皆さんは生まれたときからパソコンもスマホも身近にあり、情報系に関しては非常にすばらしい環境にある。その中で、本日のテーマに沿って色々な考えが出され、非常に頼もしく思いました。今回のような経験はなかなかできることではないので、この経験を生かし、社会に出てI Can Tryで行ってもらいたい。」と話されました
「開催報告書」他
「2017年度高校生ICTConference_イベント開催報告書(帯広)」(PDF:665kB)
「「高校生ICT Conference2017 in 帯広_グループ発表資料」」(PDF:799kB)