- 日時
- 2016年10月16日 (日) 11:00-17:00
- 会場
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内田洋行・札幌ユビキタス協創広場U-cala
北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1 サッポロファクトリー1条館1階
高校生ICT Conference 2016 in 札幌 開催概要
日時: | 2016年10月16日(日) 11:00-17:00 |
場所: | 内田洋行・札幌ユビキタス協創広場U-cala |
参加人数: | 熟議参加生徒 40人 |
参加校: |
(順不同) |
高校生、教員、企業関係者など70名の参加者を得て、「ネットトラブル!どうする?【予防】と【対策】~トラブルに巻き込まれないために、巻き込まれたら~」をテーマに高校生がグループに分かれて活発な議論と発表を行いました。
主旨説明 羽衣学園高校 米田 謙三 先生
高校生ICT Conferenceの意義や目的とあわせて、本日の流れを紹介しました。また、11月3日(木)の東京サミットに送り出す代表校選出の方法についても紹介しました。
開会の挨拶
北海道総合通信局情報通信部長 野尻 英行 様
小学生から高校生までスマートフォンの利用が拡大、それに伴い、コミュニティサイトを起因とする事件で、青少年が被害者となる場合が増加しているお話しをいただきました。あわせて、総務省の青少年情報リテラシー向上の取り組みを紹介いただきました。
第一部 事業者講演
高校生がつなぐ ネット社会の安全安心
エースチャイルド株式会社 代表取締役CEO 西谷 雅史 様
青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律において、青少年のインターネット利用の状況把握、フィルタリングソフトの利用等について保護者や事業者の責任ついてお話しをいただきました。
また、千葉県柏市教育委員会が非行の抑止を目的に行っている「いじめ監視アプリフィリー」を使った実証実験についての説明をいただきました。
是非、高校生が中心となって、ネット社会の安全安心を考えて欲しいと提言をいただきました。
「たくさん意見の出る「予防」 あまり意見の出ない「対策」
デジタルアーツ株式会社経営企画部チーフエバンジェリスト 工藤 陽介 様
フィルタリングやネットの危険を学ぶアプリ等の製作とともに、ネットのトラブルから青少年を守る啓発活動等への関わりについてお話しをいただきました。
また、今回のテーマについて議論するにあたり、イメージがわくように、動画投稿サイトやワンクリック詐欺の事例の説明をいただき、「予防」を考える時には、自分たちのアイデアを加えて独自性のあるものに、「対策」を考える時は、個々人の経験値は違っていても、自分のトラブル経験を赤裸々に語って欲しいこと、全力で議論に取り組むといいアイデアが出てくることについて助言いただきました。
参加校 グループ分け、自己紹介
参加学校ごとに簡単な自己紹介を行いました。
その後、7つにグループ分かれ、自己紹介を行い、少し緊張感も和らぎました。
第二部:グループ熟議「ネットトラブル!どうする?【予防】と【対策】~トラブルに巻き込まれないために、巻き込まれたら~」
グループに分かれ全国消費生活相談員協会北海道支部、(一社)LOCAL、北海道情報大学や事業者の方等がファシリテーターとなって、高校生熟議を開始しました。高校生たちは、自分の身の回りにあるネットトラブルについて事例をあげて、付箋紙に考えていることを提示するなどして、活発に意見を出し合いました。詐欺と個人情報に絞ったグループ、ネットいじめや出会い系サイトでのトラブルなど、それぞれのグループでテーマを決めて、自分の実体験などをもとに問題点を提示し分析を行っていました。そこから、今回のテーマに基づいて【予防】と【対策】を考え、「高校生だから言える提言」をキーワードに、整理分類して、最後に、グループごとにパソコンを使ってプレゼンテーションソフトでまとめました。各グループのプレゼンもグループ全員で役割を決める方法や、メインプレゼンターを中心に行い他のメンバーがサポートをするなど様々でした。
第三部:グループ発表
各グループ5分程度で発表を行いました。
各グループは、模造紙のまとめとプレゼンテーションソフトを上手に活用しながら堂々と発表していました。
その後、引率の先生と各校の生徒代表が集まり、11月3日の東京サミットに行く代表校を選ぶ投票を行いました。
その結果、北海道札幌東豊高等学校が代表校に選ばれました。
全体講評:北海道大学 重田 勝介 様
はじめに、「全体的に議論も熱心で、プレゼンもしっかりしていてとても良かったと」お話がありました。
本日は、各グループで、テーマについて【予防】と【対策】について話し合ってもらうことによって、「皆さんのお互いの経験を共有化できたこと」、「環境の違う仲間たちが自由に話すことができたこと」、「この場の議論を共有して意見を出し合えたこと」は、すばらしいことだと述べました。
また、自動車の発展過程を例に、新しい技術が発展する課程で色々な対策を考えなければならないことが現実で、そういった流れが非常に早いのがインターネットの世界なのだというお話をいただきました。
そして、そのような世界では、誰も正しい答えを知らないし、その場、その場で大人と子供が話し合っていくことが大切で、私たちがこれからインターネットを自由に使っていく上でも大事なことだとお話がありました。
今後もこのような機会をつくっていただいて、皆さんの中で議論することを続けてもらいたいと結びました。
最後に、米田先生から「今日で終わりではなくて、学校に戻ってぜひこの取組を広げてもらいたい。」と話がありました。
「開催報告書」他
高校生ICTConference2016 in 札幌 開催報告書(PDF:769kB)